林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

5月4日(日)夢の社会へ

今週も、

城西大学 理学部 教授、

秋田素子(あきた・もとこ)先生の授業。

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今回は、

先生が現在取り組んでいらっしゃる最先端のご研究について、

わかりやすく解説していただきました。


現在、私たちが使用している電池・磁石は、いわゆる無機物。

金属製の為、固くて重く、黒っぽい色味ですが、

これを、有機物で作れるようになれば( = 有機ラジカル )、

柔らかく、軽く、透明の電池・磁石を作れるはず、というのが、

研究テーマの趣旨。


有機ラジカルは、既に研究室内では出来ているそうですが、

まだ低温下でしか作ることが出来ず、

また、安定化させることと併せて、

実用化に向けた課題が山積しているのだそうです。


印象深かったのが、

このご研究について語ってくださった秋田先生の一言、

「(実用化を)生きている間にやりたい」。


文科系、理科系を問わず、1つの学問、1つの研究テーマを追究するには、

予想を超えるほどの長い時間が必要で、

先達から受け継いだものを、自分の世代で出来る所まで進め、

出来なかった部分は次世代へ受け継がれることに。


誰かの役に立ちたい、という一念は、

距離も時空も超える、尊い思いなのだということを感じる一言でした。


やがて、時を経て ― 

有機ラジカルが実現した暁には、

衣服や携帯端末に太陽光パネルと充電池が組み込まれ、

1人1人が電力を自給自足しながら生活する夢のような社会を

実現出来るかも知れません。

                  石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Working Day And Night / Michael Jackson


番組日記 | 2014年5月 4日 08:00

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