林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

4月26日(日)仕事のバトン

今週は、

城西短期大学 ビジネス総合学科 教授、

蓼沼康子(たでぬま・やすこ)先生の授業でした。20150426-jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先生のご専門分野は社会的関心の高い事象ということで、

折に触れてご登場いただいております。

今回は、女性の社会進出と少子化をテーマに、

お話を伺いました。


統一地方選挙も終盤を迎えましたが、

女性の就労率を示す大きな指標である女性議員の数が、

日本はまだまだ少ないのが現状。

蓼沼先生曰く、

「『女性が輝く社会を』というスローガンがある時点で、

  まだ達成できていないということ」。


実際、ある統計では、

第一子出産後、7割近くの女性が退職している現実があります。

出産・育児を経験しながらも

女性が勤続・復職しやすい制度・環境の拡充が何より重要ですが、

今回の先生のお話で印象的だったのは、

女性自身も意識改革が要るのでは?という点。


例えば、管理職への登用機会を主体的に捉えるということ。

現在は、男性・女性問わず、

管理職になりたがらない人が増えているそう。

重責を担う立場になるのに、給料はさほど変わらず、

一方で、現場の仕事に愛着があり、離れたくない、などの理由から、

昇進試験がある場合も受けたがらない傾向があるのだそうです。

管理職・要職は、

企業・団体といった組織だけでなく、社会にとって必要で、

誰かがやらなければならないポジションとも言えます。

自分自身をマネジメントしながら、他のことにも従事するのは、

心身共にさらなる労力を要するのは確かですが、

組織全体、社会全体を俯瞰する視点を加えることで、

個人と全体が成長し、

ひいては、

自分自身の元々の専門分野にも還元されるような気がしています。


私が勤める文化放送という会社も、

雇用環境や産業構造が変わる過渡期にあり、

先が見えない状況ですが、

1人1人が、

' 守り 'よりも ' 攻め ' の分量を少しでも増やすよう努めることで、

次の世代に能動的に受け継げる物事があると信じていたいと思います。

                  石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  9 to 5 ( 9時から5時まで ) / Dolly Parton


番組日記 | 2015年4月26日 08:00

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