林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

4月24日(日)流れの方程式

今週も、

城西大学 理学部 教授、

藤田昌大(ふじた・まさひろ)先生の授業。

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今回は、スポーツと流体力学を入り口に、

解説していただきました。


水泳、マラソン、F1...

様々なスポーツと密な関わりをもつ、流体力学。

例えば、水泳場のプールの場合。

以前は、両端に当たる1コース・8コースは、

波の反射を受けやすかった為、

タイム上位の選手に

真ん中に当たる4コース・5コースが割り振られてきましたが、

現在は、波の反射を防ぐ設計が中心となってきているのだそう。

また、マラソンの場合、先頭を走ることは得策でなく、

集団の中で走る方が、空気の抵抗も体への負担も少ないことが明らかになっていて、

こちらも流体力学が絡んだ理論とのこと。


このほか、鳥が飛ぶ原理、新幹線の鼻先の進化、

そして、

スタジオで撹拌実験を行いながらの水の入ったコップと茶葉の関係など、

藤田先生の解説は、どれも、

出来ることなら受け売りしたくなるようなお話でした。


授業の結びとして、

「 流体力学の魅力 」 を先生にお訊ねしたところ、

まず挙げられたのが、

計算式から導かれたCGによって、

美しい曲線、図画を見られるのが楽しい、という学問上の魅力でしたが、

続けて先生が仰った感覚的な魅力も、

耳目を集めるものでした。

その鍵は、

日頃、私たちが頻繁に使う、「 流れ 」 という言葉。

流体力学という言葉から連想されるイメージは、

特殊な分野に限られたものになり勝ちですが、

流れ、と言い換えると、俄然、身近なものに。

お金の流れ、情報の流れ、会話の流れ、など、

人間生活の全般に関わっていることを、改めて思い知らされます。

藤田先生曰く、

流れ、とは、時間が経つと、遠くへ行くイメージのものを言い、

いつか方程式に出来るかも知れない、とのこと。


お金の流れに失敗しない法則、

情報の流れの法則、

必ず笑ってもらえる、あるいは、ノーと言わせない法則など、

いつの日か、実現するかも!?

え、でも、割り切れない部分は、どうするの?

本当に全てをコントロールできるの?なんて...

人の悩みは尽きることなどなく、

スパイラルという名の流れと二人三脚なのかもしれません。。。

                   石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
   I feel fine / The Beatles


番組日記 | 2016年4月24日 08:00

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