林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

4月20日(日)買う側と、得る側

今週も、

城西国際大学 経済情報学部 教授、

早田巳代一(はやた・みよかず)先生の授業。

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先週に引き続き、モノやサービスの値段・適正価格について、

身近な例をもとに考え方を教えていただきました。


例えば、自動販売機。

先入れ先出しゆえ、回転の良い所と、そうでない所の差があり、

消費者は、古いものを飲んでいると自覚すべきモノであるのだそうです。


続いて、道の駅や直売所で販売される農産物について。

先生曰く、「決して安くはない」。

情報交換しながら値段を決めていく対面販売が日本文化の原点である為で、

昨今、問題視されているコミュニケーション能力の欠如にも

影響していると考えられます。


そして、

モノの値段には、原材料、輸送コスト、人件費などの他、

設備・建造物にかかる、いわゆる箱モノコストが加算されているということ。

スーパーマーケットと百貨店の一番の違いは、この点で、

火災や損壊の可能性を考慮し、早めに減価償却する為に、

商品へ価格転嫁されているのだそうです。


お買い物は毎日のことですし、

じっくり比較検討する時間も、なかなか取りにくいものですが、

これからは、

特に資産価値や残存価格といった専門知識の重要度が増してくると考えますと、

消費者として買うだけでなく、

売る立場、供給者側の視点も併せ持ってみると、

視野が広がりそうです。


締めくくりに、

早田先生直伝、

家電量販店等の店頭で値段や製造年月日を訊ねる時のポイントを。

詰問口調や、高圧的な態度は禁物。

あくまでも低姿勢で、

そして、柔らかな口調で、笑顔で訊ねてみてください、とのことです。

                  石川真紀


番組日記 | 2014年4月20日 08:00

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