4月2日(日)「粗品」
今週は、
城西国際大学 観光学部 助教、
于 航(う・こう)先生の授業でした。
中国・長春市ご出身の于先生に、
今回は、
「インバウンド観光の さらなる可能性と問題」をテーマに、
お話しいただきました。
今後、
一層の外国人観光客誘致を目指している日本にとって課題となるのは、
地方への観光客を増やすこと。
観光地への来訪も、宿泊施設の利用も、
東京、大阪、京都を中心とする都市部に限られているのが現状ですが、
これからは、全国津々浦々への誘致が期待され、
しかも、
各土地土地には、地元の方が自覚されていない魅力が、
まだまだ、あるものなのだとか。
確かに、
私自身、ふるさと秋田に居た頃は当たり前に思っていたことが、
上京後にできた友人に話すと、興味津々だったり...。
その土地に暮らしている当人にとっては、
まさかこんなことが、と思うようなことこそ、
観光資源になるものなのだそう。
地方の良さをアピールするには、
観光資源ごとに、テーマ性、ストーリー性で特徴づけ、
滞在日数や趣味趣向によって選べる選択肢を幾つか示すと良いでしょうと、
于先生がアドヴァイスをしてくださいました。
そして、ハッとしたのは、
私たち外国人観光客を迎え入れる側が、気をつけた方がよいこと。
それは、
「粗品」という言葉に代表される日本の習慣。
へりくだる、謙遜するのは、日本が誇る美徳ですが、
于先生曰く、
「来てほしいなら、つまらないものですが、とか、
何もない所、などとは言わなくていい」と。
このお話から思い浮かぶところでは、
ほかにも、推し量ったり、玉虫色の表現をするより、
どうしたいのか、や、
Yes or Noをはっきり伝える方が、
特に外国の方々とは意志疎通しやすいもの。
まずは、訪れてもらって、知ってもらうこと。
日本の心である謙虚さを理解してもらうのは、
その後でも良い、ですよね。
石川真紀
番組日記 | 2017年4月 2日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
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