林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

4月16日(日)深解・進化

今週は、

城西大学 理学部 准教授、

石黒直哉(いしぐろ・なおや)先生の授業でした。

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海洋生命科学、環境生命科学、生態学、環境学などがご専門の先生に、

今回は、

「 魚類の進化史 」について、教えていただきました。


冒頭、石黒先生から出された問題。

◆シーラカンス、真鯛、人

さらには、

◆鮫、真鯛、人 のそれぞれ3種類の生物の中で、

進化の過程を考慮して分類した場合、

近縁なのは、どの生物か、と出題されました。

正解は、お聞きのとおり。

解説は、生物の系統樹を参考に進めてくださいました。


一般的に、魚類と大きく分類されることが多いですが、

軟骨魚類、硬骨魚類、無顎類など、

細分化されていることを知ると、

進化の過程を、

さかのぼりながら、把握することが出来ます。


また、進化という言葉の意味について。

私たちが日常的に用いる場合は、

進歩、前進を意味することが多いですが、

生物学的には、時間とともに変化すること全般を指す為、

退化も進化なのだそう。

と考えると、

老化も、好みや習慣の変化も、忘却さえも、

進化と解釈することが出来ますが、

そこで、怠惰、堕落に陥らない一線を、どうにか保っていたい。

前向きな精神性を伴って、生命を全うしたい。

そんなことを、

生き物の端くれとして、思う授業でした。

                    石川真紀


番組日記 | 2017年4月16日 08:00

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