林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

3月6日(日)演出道

今週は、

城西国際大学 メディア学部 客員助教、

北川篤也(きたがわ・あつや)先生の授業でした。

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北川先生は1961年生まれで、

62年生まれの正蔵師匠と同年代ということもあり、

双方、

映画への愛と情熱を惜しみなく語らう授業となりました。


先生が、映画をご覧になるきっかけとして挙げたのが、

ブルース・リー作品に代表されるカンフー・ブーム。

当時中学1年生だった北川先生は、

お友だちを誘って映画館へ出かけた思い出がおありだそうです。

まずは、自分が興味を抱いている対象に恋い焦がれ、

それを共有したいと願う友人の存在があり、

そして、

観終えた後も、共通体験がずっと残るという、

映画は

実に素晴らしい財産を与えてくれるのだと、

先生のエピソードに耳を傾けていて感じました。


そして、先生がお進みになった演出家という道。

師匠が作品に出演していらっしゃる山田洋次監督の場合は、

監督ご自身が、頭の中の明確なイメージをもとに、役者たちへ指示、

役者さん方は、そのとおりに演じるというのが、

スタンダードな撮影スタイルなのだとか。

一方、北川先生は、

役者さんたちが、

一個の人間として台本から何を感じたか、

表現してみせるところから始めるとのこと。

一口に ' 演出 ' と言っても、

その手法は極端なまでに違いがあります。


エンディングで正蔵師匠が明かしてくださった、

1シーンで300テークほど撮り直したことがあるというエピソード。

撮影する側、クリエイター側が、

どんな絵を求めていたのかを出演者が知るのは、

完成した作品を鑑賞する時ということも、少なくないそうです。

関わっている人数が多ければ多いほど、

確かな求心力が必要ですが、

出演者1人1人はもちろん、関わった全ての人が、

自分の仕事に納得した上で完成させることができたなら、

それはきっと、観る側にとっても良い作品なのでしょう。


終わらない映画談議・・・

来週の授業にもご期待ください。

                   石川真紀


番組日記 | 2016年3月 6日 08:00

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