林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

3月4日(日)働き方、考え方、生き方を思う

今週は、

城西短期大学 教授、

蓼沼 康子(たでぬま・やすこ)先生の授業でした。

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現代日本が抱える最大かつ改善困難な問題の1つ、

働き方改革。

この番組では、蓼沼先生がお見えになるごと、

鼎談形式でお話を重ねているものの、

前回、先生とお会いしてからこれまで、

社会全体が一進一退を繰り返し、

さほど変わった実感がないというのが率直なところ。

さはさりながら、

多様性の存在を知り、受け入れようという流れにはなっていたり、

様々な暴力・嫌がらせにNOを突きつけ、法令順守の価値観が浸透してきたり...

世の中、この調子で良くなったらいいな~という事象も多く、

僅かながらも前進しつつあると感じています。


今回、蓼沼先生から提示されたテーマが、

考え方を大きく変える必要がある、というもの。

導入から1年が経過したプレミアムフライデーを例にとってみても、

役所からの号令だけで労働環境が劇的に改善するなら、

誰も苦労はしない、という現実が露呈しました。

正蔵師匠からも、

求人倍率が改善しているのも、

倒産率が下がっているのも大企業のみ、という指摘がありましたとおり、

日本社会が、格差を広げやすい構造から脱しないかぎり、

中小零細企業の現状が、経済界で重視されることも、

まして改善されることも難しい。

閉塞感の極みが、トリクルダウンという理論です。


政治なんて、誰がやっても同じ、

1人の声なんて小さい、

日々の暮らしで精いっぱい-

だからこそ、

そうした思いを心の根っこに持ち、

問題点と善後策を言い続け、

選挙で意思表示すること。

何かを変えるには、

今の不満、不安、怒りを諦めずに、

時が来るまで静かに持ち続けることから始まると思っています。

為政者、経営者の至上命題でありながら、

働かせ方改革ではなく、働き方改革と表現し続けている以上、

主人公は、私たちなんですよね。

                   石川真紀


番組日記 | 2018年3月 4日 08:00

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