林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

2月4日(日)役に立つか、立たないか

今週は、

城西国際大学 学長、

杉林 堅次(すぎばやし・けんじ)先生の授業でした。

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2005年3月以来のご登場となる杉林学長。

ご自身の大学時代の出会いから、

近頃の学生さんたちについてお感じになることまで、

じっくりとお話しいただきました。


一般的に、

10代~20代という大事な時期を過ごす大学時代。

早い時期に異質なものに触れることの重要性を、

杉林先生は説いていらっしゃいます。

言語や文化、生活環境、考え方が異なる人たちと

積極的にコミュニケーションを持ち、

理解し合うことで、

その後の人生に、必ずや、よい影響をもたらすはず。

自分と似た境遇の人、

考え方や趣味が近い人とだけのコミュニケーションは、

一定期間、楽に過ごすことが出来るかも知れませんが、

10年後、20年後の自分を狭めてしまう可能性があり、

かなり、もったいない気が...。

この人とは合わないな、

考え方が違うな、

話がかみ合わないな、と思い知り、

' 免疫 'をつけることが大切で、

何も、合わない人と、無理に距離を縮める必要はないと思っています。


杉林先生が学生時代に出会った方々の、なんと個性豊かなこと。

薬学部生でありながら、文学について熱く語るA学生。

トランプを使った暗算が得意なB学生。

同級生にして年上のC学生。

分厚い英語のテキストを配布し、

翌日までにレジュメを提出するよう課したD先生。―

50年ほど前の出会いが、杉林学長の心に今も根差し、

折に触れて、その多様性に感化される逞しさこそが、

中学や高校でもない、社会に出てからでもない、

大学時代に培われる養分の効果に思えます。


意外と役に立つか、やっぱり役に立たなかったか、

その答えが出るのは、ずっと先でよいのでしょう。

                   石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Tell Her About It ( あの娘にアタック ) / Billy Joel


番組日記 | 2018年2月 4日 08:00

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