林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

2月26日(日)新旧・地図比較

今週も、

城西大学 経済学部 助教、

山下 琢巳(やました・たくみ)先生の授業。

 


yamashita1.jpg

 

先生が発表された最新の論文は、

「水害常襲地域における農地復旧の特徴と景観形成

  ~ 天竜川下流を事例として」。


今回は、先生が大学の授業で使用されている地図や、

最近、撮影された写真をお持ちいただきました。

 

 


yamashita-st2.jpg

 

一同が見ている地図は・・・

 

 


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両方とも、天竜川(地図中央部を横断)が流れる静岡県浜松市の地図。

右が現在で、左は大正9年のもの。

赤く着色されているのは、建物・民家、

緑は水田ですので(白っぽく写っています。)、

川の近くまで宅地化が進み、

増水・決壊すると洪水しやすい地形であることが分かります。


そして、

先生は最近、正蔵師匠の地元・根岸界隈を

古地図(1856年幕末の地図)片手にお歩きになり、

水害の心配の有無について確かめてきてくださいました。


当地の特徴を示すのが、こちらの写真・・・

 

photo3.jpg

 

左、手前から奥へ、ねぎし三平堂へ向かう路地と、

右の尾久橋通りとでは、

30~40cm程度の高低差があることが一目瞭然ですが、

師匠のお宅の辺りは、

万が一、水が出たとしても、

逃げる猶予はありそうだということです。

 

各地の古地図と現在の地図は、

国土地理院で所定の手続きを取ると

どなたでも入手することができるそうです。

 

自宅周辺はもちろん、

勤め先や学校、病院など、

生活環境がどんな地形なのか、

防災意識を高める為にも、

日頃から歩いて

確かめてみてはいかがでしょうか?


                  石川真紀


番組日記 | 2012年2月26日 08:00

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