林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

1月5日(日)伝統、そして家族

新年、おめでとうございます。

本年も、よろしくお願いします。


今年最初の放送は、

城西国際大学 看護学部 准教授、

坂下貴子(さかした・たかこ)先生の授業でした。

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重症度の高い患者さんが対象となる

第3次救急救命医療の現場で勤務されたご経験があり、

基礎看護学がご専門の先生に、

医療の道を志すようになった経緯と、

看護の現場で

日々、お感じになることなどを伺いました。


優しさの中に芯の強さが滲む先生は、

ご自身でも比較的のんびりとした性格ゆえ、

当初、

救急救命医療の現場は向いていないのでは、と

思っていたと振り返ります。


やがて、現場でのご経験を積み重ねるに連れ、

「 違う自分も居たことに気づいた 」 のだそうです。


滅多にないアクシデントやトラブルによって、

自分の底力を実感することもありますが、

同僚や家族など、

身近な存在と営む日常で生まれる ' 変化 ' は

歴史の上に成り立っている強みがあるような気がしています。


正蔵師匠と番組をご一緒するようになって3度目のお正月。

根岸・林家の皆さんのように、

元旦から全員が集まり挨拶を交わすご一門は

年々、少なくなっているそうです。

女将さんを始めとするご一門の逸話を数々伺うにつけ、

大家族で生活することの意義や、

落語という伝統芸能の礎を垣間見ています。


寝食を共にするということは、

結果的に、

煩わしさよりも幸福感が勝るもの。

体調の異変や自分自身も知らない一面に気づいたり、

気づかせてもらったり、

あるいは、

正常な判断ができなくなくなってしまった時に

助け合ったり。


まさかの時、ふとした変化や大切な一次情報を伝達する為にも、

伝統と家族が脈々と守られてきたのかもしれません。

                石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  あふれる想い(Rush Rush) / Paula Abdul


番組日記 | 2014年1月 5日 08:00

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