12月3日(日)ページをめくる
今週も、
城西国際大学 メディア学部 准教授、
中尾玲一(なかお・れいいち)先生の授業。
リアルな書店とヴァーチャルなネット販売が並立、対立する現代、
新たな文化発信の形を模索する動きが加速しています。
書店が文化ステーションとして存続するには、
専門書店としての存在意義を強化したり、
カフェや雑貨店とのコラボレーションを進めることが
解の1つになっていると、
先生は仰います。
近頃、本と触れていて感じるのが、
その本と出会った動機と、
読後に続く感動の深さが比例するということ。
学校時代の課題図書のように、
日々の業務の上で、必要に迫られて出会う本には、
限られた時間の中で押し流されるように触れることしかできず、
結果として、
心に残るものが希薄になってしまいがちなのが現状ですが、
導かれるように出会い、能動的に読み進めた本は、
心の深い部分に刻み込まれ、
時が経つほど、ふとした瞬間に、
登場人物や筆者が発した言葉や、心象風景が思い起こされるもの。
後者のような本との出会いは、
リアルな書店であってもヴァーチャルなネット販売であっても、
自分で呼び寄せることが可能で、
つまるところ、
翻弄されることなく、自ら使いこなす自我と意思の強さが、
ネット社会を生きる鍵になる気がしています。
表音文字で構成される欧米の言語に比べて、
平仮名、片仮名、漢字が混在する日本語は
電子書籍の再現性が低く、
その分、想像性が高いとのこと。
とは言え、
いずれは、電子書籍の世界でも、日本語が標準化される時代が訪れることを想定し、
それまでの幾ばくかの時間は、
時代の移り変わりをじっくり眺めつつ、
ページをめくっていようと思います。
石川真紀
番組日記 | 2017年12月 3日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
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