林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

12月20日(日)市場での適正

今週は、

城西大学 経済学部教授・経済学科主任、

増山 隆(ますやま・たかし)先生の授業でした。

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大手信託銀行で31年間勤務され、

現在は、

金融論、貨幣経済論、ビジネス英語をご専門に

教壇に立っていらっしゃる増山先生に、

信託銀行とは、信託という概念の成り立ちなど、

入門のお話を伺いました。


通常の銀行業務に加え、信託業務も取り扱うことから、

金融のデパートと称される信託銀行。

その取扱い商品は、

投資信託、遺言信託、不動産信託、教育資金贈与信託など、多岐に亘り、

一般的な銀行に比べて、委託者や受益者と呼ばれる関係当事者が多い分、

顧客に、より深く関わる業態だということが分かります。


信託という考え方の歴史は古く、

紀元前1700年頃、古代メソポタミア文明の時代から存在。

商人が商品を行商に預けて販売する代理業務や、

戦地へ出兵する前に財産を教会に寄託する風習などが、

その始まりとされているそうです。


今も昔も変わらないのは、

相手が信頼できるか否かを見極めて託すこと、

そして、

元本保証されず、相場により変動する商品・サービスを選択する場合の

目を養う大切さ。


営業担当や第三者からの勧めを受けて決断したり、

どのタイミングで売買を実行するか、

自分に合う行動か、など、

全ては自己責任が前提の行為。

重大な決め事には、充分な知識と、熟慮が欠かせないという現実を、

改めて思います。

                  石川真紀


番組日記 | 2015年12月20日 08:00

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