12月13日(日)貼り薬のような人
今週も、
城西国際大学 薬学部 准教授、
長谷川哲也(はせがわ・てつや)先生の授業。
先生のご専門である、貼付薬 = 貼り薬 は、
貼った個所に効く局所作用性と、
血液を通って全身を巡る全身作用性とに大別され、
現在使用されている全身作用性の貼り薬は、
狭心症、ニコチンパッド、アルツハイマー型認知症、
パーキンソン病、過活動膀胱など、
活用の幅が広がっているとのこと。
そして、
血中濃度の調整や投与期間、副作用のリスクなどを考慮し、
飲み薬と貼り薬は、
それぞれのメリット、デメリットを補完し合う存在であることも
解説していただきました。
高齢化社会にある現代、
全身作用性の貼り薬が身近な存在となってきていますが、
貼り薬の小型化が進んでいることにも注意が必要。
貼り薬の面積が倍になると、
皮膚に浸透する速さも倍になることを認識し、
自分自身で貼る場合も、
家族や身の回りの方の看病・介護をされる場合も、
用法・用量を正しく守ってほしいということでした。
正蔵師匠が仰った、
「 じんわり効く、
やさしい貼り薬のような人でありたい 」 という表現。
専門的な表現でないことは承知の上で、
なかなか絶妙な表現であります。
医療・投薬が、本来、手当てをするというものであるならば、
症状や患部を包み込むように貼り付け、
薬効を、じっくり浸透させる貼り薬には、
人の体温に近い、やさしさが反映されているような気がします。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Honesty / Billy Joel
番組日記 | 2015年12月13日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
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