林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

1月11日(日)伝統とモダニティ

今週も、

城西大学 現代政策学部 准教授、

ベルタラニチュ・ボシティアン先生の授業でした。

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母国、スロベニアの隣国、イタリアのテレビで放映されていた

日本のアニメーションをご覧になったことがきっかけで、

日本の文化に興味をお持ちになったと仰るベル先生。

「 伝統とモダニティ ( 近代性・現代性 ) の共存 」にこそ、

日本の魅力があり、

ベル先生は、そんな日本に憧れ、

好奇心を抱いたと振り返ります。


日本で暮らすようになってからは、

少なからず、驚いたり理解に苦しむことも。

例えば...

本音と建て前、以心伝心といった

日本人特有の処世術。

日々、挨拶を交わしたり、友人関係を築く上で、

私たちが想像する以上の困難を乗り越え、

日本で暮らしていらっしゃることに、

ただただ感謝、です。


そして、

ご専門である国際関係論・ヨーロッパの政治についても、

今のお考えを伺いました。

1991年、

スロベニアがユーゴスラビアから独立した当初は、

経済が安定に向かい、

産業や貿易の発展をはかることが出来たそうですが、

一方、

達成すべき目標に続々と到達したことで、

国家としての目標を逆に見失っている点が、

近年、問題となっているとのこと。


先進にならい、一定の成長を遂げてからは、

国家としてどのような在り方を目指すのか、

明確なヴィジョンのもと、

実効性のあるアイディアを出し合い、

主体的に選び、決めていくことが重要で、

こうした問題は、

今の日本にも当てはまる面が多くあります。


伝統を受け継ぎつつ、変革を進める過程においては、

獲得・向上することもある反面、

失うことも出てきてしまうのが現実。


そこに住まう人同士、お互いの繋がりを大切にしながら、

より良い未来へ歩む方法を、

何代かかったとしても実現していくことを願います。

                 石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Only Yesterday / Carpenters


番組日記 | 2015年1月11日 08:00

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