10月8日(日)刻むトーテムポール
今週も、
城西国際大学 メディア学部 准教授、
高桑真恵(たかくわ・まさえ)先生の授業。
今回は、人体クロッキーの資料として、
ある学生さんが、練習し始めたばかりの初期の頃の作品と、
3時間×10コマの授業を重ねた後期の作品をお持ちいただき、
見比べることから授業が始まりました。
初期には、単純線で平面的な描き方でしたが、
後期の作品では、メリハリのある引き締まった人体が表現されています。
では、なぜ、この学生さんは、上達したのでしょうか?
クロッキーの3つの要素として、
骨格、筋肉、軸が挙げられると、
高桑先生は仰います。
人体に限らず、自然界にあるものは全て湾曲していると知ること。
↓
外観よりも、内部構造を先に理解する方が、上達が速いこと。
↓
骨格や筋肉に関する情報を得た上で、軸をイメージする、
つまり、見えないものを見ること。
...こうしたプロセスを経ることで、
クロッキーの腕を磨くことができたと考えられます。
正蔵師匠も仰っていましたように、
見えないものを見るという概念は、
人を観察する時に通じるものですし、
外見は内側によって形作られるものであることを、再認識します。
私が小学校高学年の時の担任の先生は美術がご専門で、
自由時間にクロッキーを体験したり、
放課後にトーテムポールを制作したことも。
物静かながら威厳のある先生は、細かいことを何も仰いませんでしたが、
もしかしたら、
見えないもの、触れられないものの大切さと、
同級生たちとの共通体験の尊さを、
教えようとしてくれていたのかも。
母校の校庭に飾ってあるトーテムポールを見上げるたびに、
今の私を形作っている様々な経験に、思いを馳せます。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Bad Day / Daniel Powter
番組日記 | 2017年10月 8日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
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