10月18日(日)遺志の真意とは
今週も、
城西国際大学 看護学部 准教授、
高柳千賀子(たかやなぎ・ちかこ)先生の授業。
今回は、在宅での看取り方について、
本人と周囲の心構えのお話から始まりました。
先生も、ご主人のお父さまを看護・介護されたご経験から、
特に家族など周囲の人々は、
とにかく、肩に力を入れずにいてほしいと、呼びかけていらっしゃいます。
在宅で過ごすことで大切なのは、
あくまでも、
行ってきます、ただいま、といった会話の一員で居続けられるとか、
生活音が聞こえるとか、そうした何気ない日常。
つきっきりでお世話をしなければと、
重荷に捉えてしまうと、
誰よりも本人が一番、
居心地の悪さを感じてしまいかねないからなのだそうです。
一定期間に限られたことでなく、
長期に及ぶ可能性を考えると、
' 分担とリラックス ' が重要とのこと。
そして、話題は、
昨今、浸透しつつある
エンディングノート、エンディングトークにも及びました。
正蔵師匠は、
「トークだと、その場で、お互いの出来ること、出来ないことを話せるが、
ノートだと、出来なかった時に心苦しい」
とお感じになっているようです。
この思いに、先生は、
「エンディングノートを遺した本人は、
100%そのとおりになるとは思っていないはず」、と。
最期は、本人も含め周りが作っていくもので、
エンディングノートは、本人の死後、
周囲が揉めるような事態に陥った場合、
引っ張りだせばいい、
その程度と心得るので良いのでは、とのことです。
最も尊重されるべきなのは、
本人と周囲がお互いを思い合ってきた過程であり、
思いどおりにならない何かが起きても、
まずは声に耳を傾けたり、意図を汲んだり出来ていれば、
長く禍根を残すような事態にはならないような気がしています。
究極的には、
何かを決めなくてはならない時、
その決定を、あなたが決めたことなら受け入れましょうと共有できるのが、
家族というものなのでしょう。
石川真紀
番組日記 | 2015年10月18日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
- 2016年11月 (4)
- 2016年10月 (7)
- 2016年9月 (7)
- 2016年8月 (6)
- 2016年7月 (7)
- 2016年6月 (6)
- 2016年5月 (7)
- 2016年4月 (6)
- 2016年3月 (6)
- 2016年2月 (7)
- 2016年1月 (6)
- 2015年12月 (6)
- 2015年11月 (7)
- 2015年10月 (6)
- 2015年9月 (5)
- 2015年8月 (8)
- 2015年7月 (6)
- 2015年6月 (7)
- 2015年5月 (7)
- 2015年4月 (6)
- 2015年3月 (7)
- 2015年2月 (5)
- 2015年1月 (6)
- 2014年12月 (7)
- 2014年11月 (7)
- 2014年10月 (6)
- 2014年9月 (6)
- 2014年8月 (7)
- 2014年7月 (6)
- 2014年6月 (8)
- 2014年5月 (5)
- 2014年4月 (6)
- 2014年3月 (7)
- 2014年2月 (6)
- 2014年1月 (7)
- 2013年12月 (8)
- 2013年11月 (6)
- 2013年10月 (6)
- 2013年9月 (7)
- 2013年8月 (6)
- 2013年7月 (10)
- 2013年6月 (7)
- 2013年5月 (6)
- 2013年4月 (6)
- 2013年3月 (7)
- 2013年2月 (6)
- 2013年1月 (6)
- 2012年12月 (9)
- 2012年11月 (6)
- 2012年10月 (6)
- 2012年9月 (7)
- 2012年8月 (6)
- 2012年7月 (8)
- 2012年6月 (6)
- 2012年5月 (6)
- 2012年4月 (7)
- 2012年3月 (6)
- 2012年2月 (6)
- 2012年1月 (8)
- 2011年12月 (7)
- 2011年11月 (7)
- 2011年10月 (7)
- 2011年9月 (6)
- 2011年8月 (7)
- 2011年7月 (7)
- 2011年6月 (6)
- 2011年5月 (7)
- 2011年4月 (6)
- 2011年3月 (5)
- 2011年2月 (6)
- 2011年1月 (6)
- 2010年12月 (7)
- 2010年11月 (6)
- 2010年10月 (7)
- 2010年9月 (6)
- 2010年8月 (8)
- 2010年7月 (6)
- 2010年6月 (6)
- 2010年5月 (7)
- 2010年4月 (6)
- 2010年3月 (2)