林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

10月11日(日)後悔しない為に

今週は、

城西国際大学 看護学部 准教授、

高柳千賀子(たかやなぎ・ちかこ)先生の授業でした。

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初回の今日は、

老年看護学がご専門の先生に、

看取りのケアの大切さについて、解説していただきました。


家族であっても、医療スタッフなど家族以外の人であっても、

お年寄りを一番元気にする方法は、

1人1人の声に耳を傾け、とことん向き合うこと。

これは、病院での傷病者看護とも共通するのだそうです。


そして、先生が特に強調していらしたのが、

患者さん自身が、例えば、寝たきりや昏睡の状態に陥り、

話ができなくなった時でも、

体に触れたり ( タッチング )、耳元で話しかけたりして、

ぬくもりや音を届けてほしいということ。

病院や施設は、

入院している人の家族としてではなく、友人・知人として行く際など、

敷居が高く感じられるものですが、

学生さんたちへの指導の中でも、

看護する側から入院者本人の周囲の人たちへ、

遠慮しないように、近くで接してあげられるように、

勧めるよう、伝えているのだそうです。

入院者本人が、周囲の人たちと心地良く過ごせる為にも、

看護の中で、

清潔のケア、安全・安楽 ( 体のポジショニングなど ) が

行われているといった意味合いもあるとのことでした。


生活する場所が変わったり、

今まで出来たことが出来なくなったりすると、

その変化を受け入れるまでに、

人それぞれ、ある程度の時間を要するもの。

受け入れると、今度はそこから、

置かれた環境での次の生活が始まります。

正蔵師匠も仰っていましたように、

「そうしなかった時に、自分に後悔が残る」―。

1人1人が変化を受け入れ、前向きな生活を立て直すのは、

周囲の人も、本人も、同じ葛藤の中での歩みなのかも知れません。

                  石川真紀


番組日記 | 2015年10月11日 08:00

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