林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

10月1日(日)味わい

今週は、

城西国際大学 メディア学部 准教授、

高桑真恵(たかくわ・まさえ)先生の授業でした。

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入門のお話として、

美術の基礎にあたるクロッキー(即描画)について、

教えていただきました。

質感や陰影を表現する静止画とは異なり、

動きを伴うクロッキー。

静止画が、果物や骨、ガラス、鏡、金属などを題材とするのに対し、

クロッキーは、人物を繰り返し描くことで、

必要な画法を習得するのだそう。

先生曰く、

「才能があっても、最初から描ける人は少ない」とのことですから、

教育、学習がもたらす効果は計り知れません。


今回の佳境は、基礎を学んだ次の段階。

ヘタウマ、味、という表現があるように、

写実的に描くことだけが、絵画のすべてではありません。

うまくても、面白さ、魅力に欠ける場合がありますし、

立体的な表現を伴わず、平面的な描写だけで個性を発揮する画家も存在します。

綺麗に表現するよりも、発信する人の思い、世界観が大切と、

私たちアナウンサーも言われることがあり、

こうした味わいこそが、

AIやロボットに代わることができない部分と信じたい気持ちです。


絵心のない私が、的確にお伝えできたか定かではありませんが...

あらゆる舞台で活躍する1人1人に共通する考え方を、

クロッキーから感じる授業となりました。

                    石川真紀


番組日記 | 2017年10月 1日 08:00

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