8/6・13(日)ゲストの先生は・・・
7月30日(日)旅のおもひで
今週も、
城西国際大学 観光学部 助教、
山本 剛(やまもと・つよし)先生の授業。
観光分野での日本の課題は、
インバウンド=訪日観光客の視点に立つこと。
例えば、
これまで生活者の為だった交通機関の案内表示を、
初めて訪れた人にもわかりやすくすることが大切です。
そして、リピーターを増やすこと。
日本を初めて訪れる観光客は、
東京、京都、大阪、富士山といったゴールデンルートを選択しますが、
2回目以降は別の所に行きたいのが一般的ですので、
メジャーではないけれど実は名所という所や、
大都市からのアクセスの利便性、
物語性、話題性など、
その場所でないと出会えない事象を観光資源として、
まずは地元の人々が認識し
発信することが大切です。
また、地元のガイドさんを始めとする各種サービスが、
始めのうちはボランティアでスタートしたとしても、
長続きさせる為には、
ある程度、マネタイズする、収益化することが重要になってくると、
山本先生は指摘していらっしゃいました。
観光を成長戦略の1つに掲げている日本にとって、
数値目標の達成も然ることながら、
内容を充実させ、
行ってよかった、来てもらってよかった、と
お互いにとって嬉しい思い出にしたいものです。
鴨川シ―ワールドのナイトステイ、
濃溝の滝など話題の秘境、
バーベキュー、キャンプ、ウォータースポーツ、帰省、旅行...
お聞きの皆さんは、
この夏、どんなご予定、計画があるでしょうか?
事故やトラブルのない、楽しい夏になりますように!
石川真紀
番組日記 | 2017年7月30日 08:00
7月23日(日)ライフとワークの主人公
今週は、
城西国際大学 観光学部 助教、
山本 剛(やまもと・つよし)先生の授業でした。
旅行会社で勤務されたご経験があり、
以前、番組にご出演くださいました于 航先生と一緒に研究を進めていらっしゃる
山本先生。
ご専門であるクラブツーリズムや公共交通と観光について、
入門のお話を聞かせていただきました。
冒頭、はからずも盛り上がったのが、
正蔵師匠も移動中、たびたび見かけるという
添乗員さんへのクレーム&リクエストに関するエピソード。
よくあるものとしては、
座席や弁当が気に入らないとか、
咲いているはずの花が、まだ咲いていない、など。
こうした数々の場面において、マニュアルは存在せず、
お客様と向き合うことで乗り越えてきたと、
山本先生は仰います。
「私の座席は、どうして、富士山が見えないの?」と言う客には、
「帰りは見えるお席にしましょう!」と応じ、
「桜、咲いてると思ってきたのに!」と言う客には、
「来年、またぜひ来ましょう!」と。
さらに、
「パンフレットの蟹と違う!夕食、食べない!」と言う客には、
一緒にお茶を飲んで、話すことから始め、
夕食を共にされたとのこと。
山本先生の中にある、
「お客さんに喜んでいただきたい」という真心が
一番大切なのはもちろん、
逃げず、かわさず、向き合うこと、
願いをかなえる努力をする姿勢こそが、
あらゆるお仕事、人間関係に共通することのような気がしています。
そして、先生が仰る、
ライスワーク(生活の為の仕事)と
ライクワーク、ライフワーク(天性の仕事、やるべき仕事)との違い。
仕事も人生も、
100%良いことばかりではないものですが、
どこを好きになるか、
どこに納得して取り組むか、という考え方次第で、
光り輝くものにできる。
主人公は、やはり、自分自身なんですね。
石川真紀
番組日記 | 2017年7月23日 08:00
7/23・30(日)ゲストの先生は・・・
7月16日(日)共生
今週も、
城西国際大学 薬学部 教授、
額賀路尋(ぬかが・みちよし)先生の授業。
今回は、私たちにとって身近な風邪のお話も。
昨年冬から今年春にかけて長期流行したインフルエンザを含め、
風邪はウイルス性のものが圧倒的に多い一方、
のどや扁桃腺が腫れるのは、細菌性のもので、
抗生物質の功罪、耐性についても、
先生に解説していただきました。
授業の後半は、エマージング(出現)・ウイルスについて。
従来は知られずにいて、突如、出現したウイルスを指すもので、
エボラ・ウイルス、SARSウイルス、HIV、C型肝炎ウイルスなどが
これに当たります。
興味深いのが、
「ウイルスは本来、怖い存在ではなく、共生していく相手である」という
額賀先生の言葉。
エボラにしても、HIVにしても、
古来、コウモリやサルなど、近接する動物を宿主に、共生してきた間柄で、
そこに、何らかの理由でヒトが介入、介在したことで、
被害が拡大した経緯があります。
道理をわきまえ、矩を踰えず、敬意をもって・・・
先週の授業で疑問に残った、
ウイルスの存在意義 ―
その答えがあるとすれば、
共生という価値観を継承する為なのかも知れません。
石川真紀
番組日記 | 2017年7月16日 08:00
7月9日(日)存在意義
今週は、
城西国際大学 薬学部 教授、
額賀路尋(ぬかが・みちよし)先生の授業でした。
生命薬学分野がご専門の先生に、
今回は、ウイルスと細菌による感染について、
教えていただきました。
導入から驚きの連続だったのが、
ウイルスと細菌(バクテリア)の違い。
教科書上、細菌が生物(原核生物)であるのに対し、
ウイルスは非生物に分類され、
自分自身で増殖することができず、
宿主から栄養を受けて代謝することもできないのだそう。
非生物ゆえに、
生命があるのかどうかの判断も難しいそうですが、
こうした'生命体'が存在する意義を、
授業を受けながら、不意に考えておりました。
現代世界で脅威となっているコンピュータウイルス。
端末やサーバーが感染すると、ウイルスに乗っ取られてしまった形になり、
データの修復や通常の業務が行えなくなる場合が多いですが、
一般的なウイルスとコンピューターウイルスには、
犯行に及ぶ人物と、意思が存在するか否かという
決定的な違いが。
ウイルスが地球上に存在する意義。
そこには、
万物を創生した神のどんな意思が込められているのか ―
額賀先生のお話の続きを待ちながら、
知恵熱と闘う日々が続きそうです。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Eternal Flame (胸いっぱいの愛) / The Bangles
番組日記 | 2017年7月 9日 08:00
7/9・16(日)ゲストの先生は・・・
7月2日(日)石+意思=化石
今週も、
学校法人 城西大学
水田記念博物館 大石化石ギャラリー 学芸員、
宮田真也(みやた・しんや)先生の授業。
今回は、
宮田先生お手製の稚貝や鰆の剥製をお持ちいただき、
剥製の作り方と観察する際のポイントから教えていただきました。
例えば、鯛。
骨格の全体像や、鰭の位置、鰭条と呼ばれる鰭筋の数が種類によって異なる為、
これらをよく観察すると、
真鯛、チダイ、アオダイなどの種類を識別できるのだそうです。
また、驚いたのが、魚が化石化するきっかけ。
私の素朴な疑問として、
水の中で暮らす魚類にとって、水分が奪われて化石化することなど、
どうしたらあり得るのか、お訊ねしたところ、
夏場の海底といった上下循環が滞って酸素不足になる環境では、
貧酸素水塊が生成され、
死んだ魚が分解されずに残りやすいとのこと。
いわば、天然のタイムカプセルのような形となり、
数千万年単位もの長い歳月を超えて、
後世にまで残り続けるとは、
もはや壮大な使命を帯びた必然であり、
自然の脅威たるや、かくまで、と感心します。
持ち主が天に召され、魂を宿さなくなった化石でありながら、
後世に残さなくては、何かを伝えなくては、という意思さえ感じ...
化石の世界の奥深さに惹きこまれる授業でした。
石川真紀
番組日記 | 2017年7月 2日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
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