6月25日(日)まさか、こんな所に!?
今週は、
学校法人 城西大学
水田記念博物館 大石化石ギャラリー 学芸員、
宮田真也(みやた・しんや)先生の授業でした。
学芸員として活動される際の定番衣裳、
恐竜のイラストがあしらわれた
カラフルなパーカーとエプロン姿で登場してくださった
' 化石くん 'こと、宮田先生。
鮫と恐竜が大好きだった少年時代を経て、
地質学、古生物学の道へと進まれ、
主に、魚類の化石を研究されているそうです。
恐竜の化石は、全身のものが見つかることは稀ですが、
魚類の場合は、それが可能。
とは言え、魚や貝なども、
歯や骨、鰭、殻など、見つかるのは破片が多く、
完全に原形を保ったまま化石として発見するのは、
とても難しいとのこと。
だからこそ、きっと、
見つけた時の喜びが大きく、
地球環境や生物の生態について
現代から未来にわたって役立つ研究への挑戦を続ける意義が深いのだと感じます。
そして意外だったのが、
化石の第一発見者が一般の人である率の高さ。
地元の愛好家や、化石掘り教室に参加した子どもたちが、
思いがけず発見することが多いのだそうです。
外遊びをする機会の増える、これからの季節、
もしかしたら、身近な場所で、
何かが見つかったり、自分が見つけたり ―
そんな時空を超えた邂逅が、待ち構えているかも!?
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Separate Ways (Worlds Apart) / Journey
番組日記 | 2017年6月25日 08:00
6/25・7/2(日)ゲストの先生は・・・
6月18日(日)「防護の名目」
今週も、
城西大学 薬学部 助教、
浦野重之(うらの・しげゆき)先生の授業。
近年、相次いで報じられる化学兵器による攻撃。
被害者が防護できず、最悪の場合、命を落とす危険性が高い為、
被害者の数も膨大になり、
世界に与えるインパクトが大きくなってしまっています。
目には目を、歯には歯を、とばかりに、
不穏な国・地域に空爆を行う古い報復律から脱却し、
平和的な解決を模索しようというのが、
化学兵器にまつわる国際条約。
これまで、内容の拡充、変遷を経て、
1997年に発効したのが、化学兵器禁止条約(CWC)。
そして、
この条約のもとオランダ・ハーグに設置された、
査察実施機関・OPCW(化学兵器禁止機関)の
査察局運用計画部長を勤めた経験を、
浦野先生はお持ちでいらっしゃいます。
現在、CWCを締約しているのは、192ヶ国。
イスラエル、北朝鮮、エジプト、南スーダンは未締結で、
締約国の中でも、
周辺国から現物や材料を持ち込まれ、
市中で製造されているケースもあるのだそうです。
今回の授業で触れられた中で特に留意しておきたいのは、
「防護の名目で」という考え方。
OPCWに申告さえすれば、
防護の研究の為に、化学兵器を一定量、保持することが可能ですし、
法解釈の仕方によっては、
「防護の名目」であれば、化学兵器を使用することも可能な場合が。
日々の平和で安全な暮らしのすぐそばに、そうしたモノが存在し、
一見、平和で安全な中にも、
バランスを崩しかねない要素が潜在しているということ。
私たちは、自分たちの暮らしを守る大前提として、
そうした現実を把握することから始めなくてはなりません。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
My Love / Julio Iglesias & Stevie Wonder
番組日記 | 2017年6月18日 08:00
6月11日(日)忌まわしいモノたち
今週は、
城西大学 薬学部 助教、
浦野重之(うらの・しげゆき)先生の授業でした。
現在は、化学を専門に教えていらっしゃる先生に、
陸上自衛官として勤務されていた頃の経験談と、
そうしたご経験をもとに、昨今起きた化学兵器関連の事件について、
ご所感を語っていただきました。
浦野先生がお勤めされていた陸上自衛隊の化学科職種は、
総勢15万人にのぼる陸上自衛官の中でも最小規模とされる
1000人ほどの組織とのこと。
放射性物質や薬品などで汚染された地域を偵察・検知し、
汚染された人員・装備品等の除染を行うという、重要な任務。
多様な化学兵器からの防護を想定した訓練施設は、日本国内にはなく、
国土が狭小であることなどから、
そもそも日本には専門設備を構えることが困難な為、
欧米にある安全管理がきちんとされた施設に
研修で出向くことがあるのだそう。
専門家として、自衛官として、自信をつける意味でも、
実際に訓練を行うことが大切なのだと仰います。
化学兵器や、原子力、細菌兵器、コンピューターのウイルス...
自分自身は持ってもいないし、使う可能性のないものであっても、
他者によって巻き込まれ、被害を受けることのある現代。
個人同士でも、国家間でも、こうした相関図が成り立つ可能性があります。
人類によって、
後進が気づいた時には既に生み出され、存在してしまっていた忌まわしいモノたちに、
正義感をもって立ち向かうことができるのも、また人類。
人である以上、決して使い方を誤りたくないモノが、
今の世の中には、溢れています。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Hold The Line / TOTO
番組日記 | 2017年6月11日 08:00
6/11・18(日)ゲストの先生は・・・
6月4日(日)くさい中にも愛あり
今週も、
城西国際大学 環境社会学部 教授、
川口健夫(かわぐち・たけお)先生の授業。
今日は、臭いにおいをめぐるお話あれこれ、という回でした。
授業中、正蔵師匠から私に、
「人の口臭が気になった場合、
言葉のプロとして、どう伝える?」と質問があり、
私なりに精一杯答えたくだりがありました。
私が挙げたのは、例えば...
「私、昨日、焼き肉食べまして、くさいかもしれません」
ですとか、
「歯医者さん、行かないといけませんね」など、
キーワードを入れ込むことによって、
「自分のにおいは大丈夫かしら」、と気づいていただければという案。
直接の物言いでは、傷つけ合ってしまいがちな話題ですが、
家族や親しい間柄で、お互いを思いやる心があれば、
はっきり伝えた方がよい場合もありそうです。
回りくどい言い方を選ばないのは、
本人の健康や社会的立場を優先すればこそ。
そう思える人同士なら、
必要以上に傷つくリスクを抑えられる気がします。
授業の後半では、
落語の「酢豆腐」に始まり、
くさや、納豆、キムチ、チーズなど、
くさい食べ物のお話も。
独特のくささは、
発酵することでできる酪酸のにおいで、
酪酸は、
腸内細菌が生成し腸に常在する酪酸菌から発生するものなのだそうです。
くさいけど美味しい、
くさいほど大好き、という、この不思議な感覚は、
自分の中にもともとあるモノで、
欠乏すると欲するようにできているから。
くさいことには変わりありませんが、
知らなかったことがわかると、視界が広がり、
くさい中にも愛おしさが増して、
なにげない日常生活さえも、ステップアップするものです。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Karma Chameleon ( カーマはきまぐれ ) / Culture Club
番組日記 | 2017年6月 4日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
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