林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

4/2・9(日)ゲストの先生は・・・

城西国際大学 観光学部

助教 于 航(う・こう)先生

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先生にはこれまで、訪日観光客の動向やインバウンド観光の現状について伺ってきました。
今回は、『インバウンド観光の更なる可能性と問題点』についてお伺いします。
宿泊施設不足が問題となっている大都市圏ですが、その周辺地域の宿泊施設の稼働率や訪れる観光客数は一体どうなっているのでしょうか?

分散型観光とそのメリット、地域住民・行政の意識など一緒に考えていきましょう。

| 2017年3月27日 10:22

3月26日(日)'ヒット'考

今週も、

城西国際大学 メディア学部 客員助教、

北川篤也(きたがわ・あつや)先生の授業。

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技術革新が進み、

誰もが、写真や動画を撮影するという行為の入り口に立ちやすくなった現代。

一般的には、作り手が作りたいもの、見せたいものを撮り、

個人レベルで公開する機会が増えましたが、

職業として、プロフェッショナルとして取り組む場合には、

他人の目に触れて、批評を受ける立場に身を置く覚悟が必要になります。


撮影現場での演出について指導されている北川先生は、

その学生さんが、これまでどんな作品を観てきたのか、

どんな目標を持って学んでいるのか、

1人1人と話す中で、次にこういった作品を観てみては、と

アドヴァイスすることもあるそう。

以前は、映画・映像と言えば、= 劇映画という時代でしたが、

ジャンルも撮影手法も記録・再生・発信媒体も多様化した現代においては、

それぞれのニーズに応じた、

きめ細かい指導スタイルが求められているということなのかも知れません。


先生が表現されたように、

数多の情報、映像、カルチャーがシャワーのように降り注ぐ社会。

能動的に取捨選択する、というよりも、

「自分にぶつかった」から、という理由が行動の動機になるのが

ネット社会というもののようです。

「自分にぶつかった」のは、

偶発的なのか、それとも、必然的な選択なのか。

両方の間に絶妙に入り込む商品が、2017年現在の' ヒット 'のようです。

                    石川真紀


番組日記 | 2017年3月26日 08:00

3月19日(日)シーンとシーンの間に

今週は、

城西国際大学 メディア学部 客員助教、

北川篤也(きたがわ・あつや)先生の授業でした。

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現在、学生さんたちに、撮影現場における演出を指導されている北川先生。

作品全体を俯瞰し、

まだ撮影していない部分も含めて、

観客にどう伝わるかを想像しながら

1シーン、1シーンを撮影するには、

場面と場面の繋がりが大切なのだそう。

例えて、人の語り口と同様、と仰るように、

前置き、枕詞、前段の流れが、

次の展開にどう活きるのか、

文脈を生かすも殺すも、間、呼吸であることが理解できます。


そして、

フィルムからディジタルへと、記録・再生媒体が移行する中、

フィルムの時代、映画創成期ならではのエピソードも。

正蔵師匠がふらりと訪れた東京国立近代美術館フィルムセンターに所蔵されているのが、

1899年(明治32年)に製作された日本のサイレント映画「紅葉狩」。

日本人によって撮影された現存する最古の動画とされ、

重要文化財にも指定されている貴重なフィルムです。

撮影者も出演者も、

映画、活動写真というものを知らない、見たこともない当時、

主演の九代目 市川團十郎と五代目 尾上菊五郎が

戸惑いながら立ち居振る舞う様子が活き活きと記録されているそうです。


映画監督、映像クリエイター、指揮者、プロデューサー、

キャプテン、建築家、シェフ、パティシエ、造園家...

今でこそ、多様な職業が存在することを知り、

それぞれが生み出す作品・事象に触れる機会も増えましたが、

何を造り、誰に何を伝えたいのかという船頭の意思と、

全体の中の役割を、きちんと伝え、受け止め合う人間関係がなければ、

人の心を打つ作品には成り得ません。


創成期の苦難を想像する時、

先達が辿った革新・進化の歴史と、好奇心・向上心の逞しさに感服します。

                    石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Up! / Shania Twain


番組日記 | 2017年3月19日 08:00

3月12日(日)突破を期す日本

今週も、

城西大学 経営学部 教授、

清水公一(しみず・こういち)先生の授業。

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今回は、

広告代理店の成り立ち、

屋外広告、テレビ、新聞、雑誌、ラジオ、インターネットといった

媒体の市場占有率の変遷、

日本の大学に広告学科が存在しない背景など、

歴史から世相に至るまでのお話を伺いました。


アメリカでは30以上の大学に、

中国では200以上の大学に設置されている広告学科。

日本で開設するには、

例えば、

広告・マーケティングに止まらず、

経済学、経営学、哲学、歴史学なども網羅すべくカリキュラムを拡大し、

かつ、

企業側も広告宣伝の専門職として採用するようになれば、

世界基準に近づくことが期待できますが、

実現は...難しいようです。


そして、

後半で解説していただいたのが、

清水先生が1972年から提唱されていた共生マーケティングという考え方。

言わば、現代版の三方よし。

明治維新以前、近江商人が大切にしていた、

売り手よし、買い手よし、世間よし、という、三方よしの精神が、

規模と形を変えてよみがえった感があります。

売り手市場から、消費者重視の市場へ成熟するには、

必要不可欠な概念で、

先生の考え方に、時代が後から追いついたと言えますし、

ひとたび、バランスを欠いたとしても、

やがて、上手に持ち直す、

人間社会の自浄作用と捉えることも。


様々な分野でガラパゴス状態にあることを痛感させられる、日本。

ただ手をこまねいて、押し寄せる波を待つよりも、

1つでも2つでも突破口を開いた方が、

生を受けた者として断然、能動的、主体的な営みであるはず。

先人たちも、そうして現状打破と原点回帰を繰り返し、

社会の成熟を目指してきたのでしょう。

                    石川真紀


番組日記 | 2017年3月12日 08:00

3月5日(日)広告の起源と変遷

今週は、

城西大学 経営学部 教授、

清水公一(しみず・こういち)先生の授業でした。

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広告論、マーケティング・コミュニケーション、消費者行動論がご専門の先生に、

広告の歴史について、解説していただきました。


広告の起源を辿ると、

確認できる中では、紀元前1000年のエジプトに遡ります。

その内容は...

「 逃げ出した奴隷を探してください 」というもの。

当時の労使関係は、想像してもしきれませんが、

広告主の趣旨としては、

熟練労働者を手元に置いておきたいということのようで、

見つけた人と、連れ戻した人には、謝礼金が贈られたそうです。


日本では、遺跡が残っている中で、

奈良市の平城京跡から出土した木簡に、

「 逃げた馬を探してください 」という表記が確認されているそうで、

対象が特定された捜索から始まった広告が、

時代とともに、

興行への集客や新しい文化の発信、新商品の発売告知と、

様変わりしてきた足跡を見て取ることができます。


冒頭でご紹介させていただきましたように、

城西大学 経済学部を第一期生として卒業された清水先生。

以後の40年以上という歴史を振り返る時、

世界の目まぐるしい移り変わりに驚愕します。

学問とは、

社会の変化に適応し、

生きる力、活用する力を養う触媒であることを、

改めて感じます。

                    石川真紀


番組日記 | 2017年3月 5日 08:00

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