林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

2/5・12(日)ゲストの先生は・・・

城西国際大学 福祉総合学部

助教 大内 善広(おおうち・よしひろ)先生



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教育心理学をご専門としている先生、前回は "やる気"の持続につながる動機づけ
についてお話しを伺いました。



●自身の行動が、その行動とは関連のない何らかの欲求や目標を満たす手段となる
"外発的動機づけ"

●行動自体が目標や欲求となっているような"内発的動機づけ"



2回目のご登場となる今回は、これら二つの動機づけを踏まえて、失敗した時・挫け
てしまった時に陥りやすい状況とその対策などについてお話しいただきます。

能力・努力・行動力それぞれの関係性も見えてくると思いますよ。

どうぞ、お楽しみに。






| 2017年1月31日 16:38

1月29日(日)痛みの源

今週も、

城西国際大学 福祉総合学部 教授、

烏野 大(からすの・ひろし)先生の授業。

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今回は、主に関連痛について、お話しいただきました。

関連痛とは、

痛みの原因が発生した部位と別の部位に感じる痛みのことで、

体のある部位の痛みを、

脳が別の部位の痛みと誤認識して生じる痛みと考えられています。


その身近な例が、肩こり。

肩の痛みや張りを感じる場合、

肩そのものに痛みの原因があるケースと、

目や首の不調を肩こりとして自覚するケースが。

目の疲れをとったり、

首の凝りをほぐすことで、

肩こりが解消するケースもあるそうです。


また、こちらも身近な、腰痛。

腰が痛い、と思っても、痛みの原因は腰ではなく、

先生が担当してこられた患者さんの中には、

お尻の内側にあって、足を外側に広げる時に働く中臀筋や、

深層筋肉と呼ばれ、上半身と下半身を繋ぐ働きのある

腸腰筋 ( 腸骨筋と大腰筋の総称 )を手当てすることで、

痛みの源を認識する方もいらっしゃるとのこと。


痛みから早く解放されたいからと、

自分で痛みの大元を探したり、

痛がっている人の体に刺激を加えるのは禁物。

専門知識がないまま、不用意に手当てするのは危険ですし、

よくなるどころか、悪化させてしまうおそれがありますので、

かかりつけの医療機関などを受診して、

「 だいたい、この辺りが痛い 」、

「 どんな風に痛む 」といった情報を伝えることが大切です。

そして、深刻な事態になる前に、

適度な運動やストレッチなどに取り組みながら、

自分の身体の構造を把握する時間を持つことの大切さも

感じる授業でした。

                    石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  9 to 5 / DollyParton


番組日記 | 2017年1月29日 08:00

1月22日(日)スペシャリストの願い

今週は、

城西国際大学 福祉総合学部 教授、

烏野 大(からすの・ひろし)先生の授業でした。

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介護支援専門医の資格を持ち、

理学療法学科で教えていらっしゃる烏野先生に、

ご専門分野である物理療法の入門のお話を

聞かせていただきました。


太陽光、温泉など、自然的エネルギーを使って体の調子を整える、物理療法。

より医療に近い行為を指しますが、

私たちが日常行っている、入浴、日光浴、森林浴なども、

広義では、物理療法に含まれるそうです。

大切なのは、適度な量を与える、ということ。

日光にしても、温熱や超音波、光線、牽引、電気刺激にしても、

過度になると、細胞を壊したり、悪影響を及ぼす可能性がある為、

細胞の活性化に繋がる好ましい量を調節して加療することが

重要なのだそうです。


物理療法のうち、様々な場面で使用される超音波療法。

微細な振動を与えることで細胞が震え、代謝がアップすると考えられていて、

例えば、骨折した場合に、骨の癒合を早める為にも活用されています。

また、筋肉の凝りをほぐすのにも、超音波が利用され、

マッサージ器のドンドンといった大きな動きよりも、

超音波の細かな振動が適するとされています。


授業の中で、先生が仰った、

「 加療によって気分がリフレッシュすれば最高 」という言葉。

豊富なご経験と、痛みや症状の傾向から、

その人その人に合った治療方法、ペースを探りながら、

寄り添ってくださる ―

医療・介護のスペシャリストの方々の心意気と存在の大きさに

敬意を表し、

同時に、我が心身への責任を省みる授業でした。

                    石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Just One Look / Linda Ronstadt


番組日記 | 2017年1月22日 08:00

1/22・29(日)ゲストの先生は・・・

城西国際大学 福祉総合学部

教授 烏野 大(からすの・ひろし)先生

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理学療法学科で教鞭をとる先生に今回お伺いすることは、"物理療法"について

 

物理療法とは、物理的エネルギーを利用して、生体の神経生理学的反応を引き起こすもの。これによって、損傷部位の治癒や疼痛抑制を促進する。

この療法を活用することで、自身の体にある痛みをやわらげ、体への負担を軽減させることができます。

電気刺激や温熱もこれに入りますね。

 

そして、痛みを感じる部位が本来の損傷部位なのか??といった疑問も解決していただきます。

 


| 2017年1月18日 20:41

1月15日(日)日々の狭間に・・・

今週も、

城西大学 薬学部 教授、

太田昌一郎(おおた・しょういちろう)先生の授業。

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今回、2週にわたり、

「 尿の不思議 」をテーマに授業を受け、

先生から教わったことを

少しずつ生活習慣に取り入れております。

例えば、

' お手紙 ' をセルフチェックする習慣。

水洗トイレになってから、

年に数度の採尿・採便以外は、すぐに流してしまっていましたが、

流す前に、色や量、形状などを出来るだけ確認した方が良いとのこと。

そして、

排泄時に上昇する血圧が、

排泄後には元に戻っていることを、意識すること。

健康なうちから、こうした習慣をつけておくことで、

高血圧による症状の激化やヒートショックの防止に繋がりそうです。


太田先生の授業を含め、様々な専門家にお話を伺っていますと、

自分の体と心に起きていることを自覚したり、

臓器や骨格、筋肉といった部位の位置と働きを

きちんと把握しながら生活することが、いかに大切であるか、

都度、感じることがあります。

もちろん、四六時中、というわけにはいきませんが、

今回の授業で向き合ったお手洗いでの時間、

着替えや歯磨きで鏡を見る時間、

信号待ちで立っている時間など、

日々の狭間に、

24時間365日無休、かつ昼夜を分かたず、

自らの暮らしを維持してくれている此の心身に

感謝する時間を持っていたいものです。

                    石川真紀


番組日記 | 2017年1月15日 08:00

1月8日(日)カラダからの手紙

今週は、

城西大学 薬学部 教授、

太田昌一郎(おおた・しょういちろう)先生の授業でした。

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臨床病理学がご専門で、

泌尿器科の医師でもいらっしゃる先生に、

今回は、基本に立ち返って 「 尿の不思議 」をテーマに

お話しいただきました。

 

子どもの頃、トイレの訓練で使われる「 シー 」という擬音語や、

水が流れる音を聞くと、

大人になった今でも、トイレに行きたくなる不思議・・・。

緊張するとトイレに行きたくなったり、

授業や舞台上演中、トイレに行きたくなること、あるものですが、

我慢しないで、途中でトイレに行ってもいいのだと言ってもらえたり、

そう思い込むことで安心感を覚えると、

意外と急を要する事態にならない不思議・・・。

尿意・便意に、精神面が反映する現実を、

誰しも実感していることでしょう。


先生のお話を伺っていて、改めて自覚したのが、

排泄と血圧の関係。

我慢したり、力んだりすると、血圧が上がる傾向にあるものの、

排泄後は戻ったり、正常値に近い値になるのだとか。

お手洗いで「 スッキリする、安心する 」といった心持ちが、

決して感覚的なものだけでなく、科学的に裏付けられていると知り、

生理現象、調節機能の高度さに、今更ながら感心しております。


お話の冒頭、はからずも編み出した

「 尿は、身体の状況を知らせてくれるお手紙 」という表現。

生命があるということは、代謝が行われるということであり、

栄養の摂取と排泄を繰り返しながら維持されるのが、生命であることを思い、

そうした営みを、当たり前のように、静かに続けていてくれる我が身を

愛おしく思う年初です。

                                                               石川真紀


番組日記 | 2017年1月 8日 08:00

1/8・15(日)ゲストの先生は・・・

城西大学 薬学部

教授 太田 昌一郎(おおた・しょういちろう)先生

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泌尿器科をご専門とする先生には、これまでがん転移のメカニズム、高齢者の夜間頻尿と骨折のリスクなど様々な視点から尿と健康についてお話を伺ってきました。

今回は、その大元である【尿の不思議】をテーマに、病気との関係や素朴な疑問を伺います。

 

尿でわかる健康状態。

あなたの健康管理、しっかりできていますか?


| 2017年1月 2日 08:00

1月1日(日)希望の光

新年、おめでとうございます。

2017年も、どうぞ宜しくお願い致します。


先週、年末の放送に引き続き、

今週も、

城西大学 理学部 助教、

宇和田貴之(うわだ・たかゆき)先生の授業。

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今回は、先生の現在の研究テーマの1つであるナノ機能化学について、

概要をお話しいただきました。


1メートルの10億分の1が、ナノメートル。

人間の目では見ることのできない、ごく小さな世界で、

金を使い、光る金属微粒子の研究を重ねていらっしゃるのだそうです。


肉眼で見える大きさの金は、

それ自体が光っているのではなく、光を反射することで輝いて見えますが、

ナノメートルの微粒子に加工すると、

自ら光る力を発揮するように。

金は金属のこうした性質をもつ典型的な例とされ、

しかも、

金は、安定した金属で、酸化せず、小さく加工しやすい、など、

研究・加工に好都合とされます。


金のナノ機能化学は、

将来的に医療分野での実用化が期待されるとのこと。

実現までには、

臨床を経て、数十年単位の時間を要しますが、

数々の研究が、同時並行して進められていることを推し量る時、

結果には、しかるべき動機と、地道な過程とが存在し、

種を植えている人が胸に抱く希望に、想い至ります。


希望とは、

自ら光り輝くことも、

他の光を反射して輝くこともできる、稀有なもの。

今年が、光にあふれ、未来につながる年でありますように・・・

                    石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  I can't tell you why( 言い出せなくて ) / Eagles


番組日記 | 2017年1月 1日 08:00

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