1月31日(日)水に流して・・・
今週も、
城西大学 薬学部教授、
太田 昌一郎(おおた・しょういちろう)先生の授業。
今回も、過活動膀胱の症状を入り口に、
頻尿について、より詳しく解説していただきました。
おおまかな目安として、
日中、8回以上、夜間は1回でも起きて、
お手洗いへ・・・という場合、
頻尿を疑うとのことですが、
お手洗いの回数が増え、
なおかつ、
お仕事に影響するなど、生活に支障をきたすような事態になった場合、
医療機関を受診して、相談することが奨励されているそうです。
現在、潜在的な頻尿患者数は、
日本でおよそ810万人に上るというデータがあるとのことで、
我慢しすぎることなく、
以前と比べてお困りになる局面が増えてきた時には、
すぐに医療機関を受診してみると良さそうです。
そして、今回の放送では、
正蔵師匠から、
ある日の寄席にて、高座を務める師匠のサゲ ( オチ ) 直前に、
お手洗いへと席を立った女性客とのエピソードが紹介されました。
公演会場へ出向く以上、
上演時間内は、演者にも客席にもできるだけ迷惑をかけないよう、
観衆の1人として全うな振る舞いに徹したいというのは、
誰もが願うところですが、
体調や天候、交通、急用など、諸事情から、
やむを得ず、公演を充分に楽しむことがかなわない場合があるもの。
終演後、
正蔵師匠に席を立った理由を伝え、お詫びの気持ちを述べた女性のお客さまは、
今後、他の客も振る舞いやすい雰囲気を作ってくださったはずです。
1つの場は、送り手と受け手の双方、
チームの1人1人が、共に作り上げ、醸成させていくものであり、
本意ではない出来事については、
早めに ' 水に流す ' べき、ということを、
' お手洗い ' にまつわる
微笑ましいエピソードから学ばせていただきました。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Joy to the World ( 喜びの世界 ) / Three Dog Night
番組日記 | 2016年1月31日 08:00
1月24日(日)頻尿と骨折
今週は、
城西大学 薬学部教授、
太田 昌一郎(おおた・しょういちろう)先生の授業でした。
臨床病理学がご専門で、
泌尿器科医として外来診療も担っていらっしゃる太田先生に、
今回は、昨今、問題となっている頻尿と高齢者の骨折について
解説していただきました。
夜間、2回以上、お手洗いに起き、
かつ、生活に支障をきたす場合、
医師によって診断され、治療の対象になる、頻尿。
夜間頻尿の原因としては、
①就寝前に水分を多く摂取したことなどにより、
夜間、尿がたくさん作られる。
②膀胱の働きそのものに起因する。
...こうした理由が考えられるとのこと。
夜間頻尿の結果、
夜間の移動で躓いたり、昼間、集中力・活力が低下してしまい、
骨折のリスクが高まる、というデータがあるのだそうです。
また、夜間頻尿と関係のある病として、
高血圧、自律神経系疾患、脳梗塞などが挙げられますが、
これらの持病・症状がおありの方は、
夜間、お手洗いに起きることになったとしても、
水分をきちんと摂取することを勧めるなど、
患者のニーズに合わせて対応していらっしゃるとのことです。
定期健診によって、あるいは、体調の変化を受けて、
医療機関を受診すると、もっと具合が悪くなってしまう、とか、
もしも病気だったらと考えるだけで不安だし、
今までの生活を変えなくてはならないなんてイヤだから、
医療機関に足が向かない、という方もいらっしゃるかと思いますが、
ライフスタイルや患者本人の希望によって、
症状の緩和や治療の方法の選択肢が増えている時代。
泌尿器科にかぎらず、
異変を感じたら、早めに医療機関を受診しておきたいものです。
石川真紀
番組日記 | 2016年1月24日 08:00
1/24・31(日)のゲストの先生は・・・
1月17日(日)生態系の中のヒト
今週も、
城西国際大学 環境社会学部教授、
深沢 茂樹(ふかさわ・しげき)先生の授業。
数々のアプローチを要する環境問題のうち、
今回は、生き物を中心に、
地球環境への理解を深めましょうという
授業をしていただきました。
多様な生物が共存してこそ成り立つ、生態系。
日本国内だけでも
都市部、地方を問わず全国に
レッドデータブック ( 絶滅のおそれのある野生生物の種についてまとめたもの ) が存在し、
生物種の減少が叫ばれる中、
自分たちが暮らす身近な環境から、
その土地に生息する生物たちを守る為の活動が
各地で広がっています。
そして、深沢先生と学生さんたちが参加する
「 美しい村 公平 」の活動についても、
ご紹介いただきました。
この活動は、
現在の、千葉県東金市公平地区に当たる
旧公平村 ( 求名・家之子・道庭・松之郷地区 ) の 自然環境を保全し、
次世代へ継承いきましょうというもので、
産官学と地元の方々が協力して、展開しているのだそうです。
先生のお話を伺っていて再認識するのが、
地元の方々にとっても、
この活動が地元のことを知る契機となっているという点。
例えば、メダカやホタルなど、
市街地を中心に数を減らしてしまった生き物たちも、
同じ地域の中には、
まだまだ群生している場所が現存すると確認できたそうで、
私たちは日々、暮らしている限られたエリアを一歩離れるだけでも、
未知の世界であることを思い知らされます。
そして何より、
深沢先生の表情が、以前にも増して活き活きとしていて、
学生さんや地元の方々にとっても、
幅広い世代と交流を持ちながら保全活動を進めることの意義深さを
改めて垣間見るひとときでした。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Through The Fire / Chaka Khan
番組日記 | 2016年1月17日 08:00
1月10日(日)'250円'で手にしたもの
2016年のお正月、いかがお過ごしでしょうか。
本年も、当番組を、どうぞ宜しくお願いします。
新年最初、今週の授業は、
城西国際大学 環境社会学部教授、
深沢 茂樹(ふかさわ・しげき)先生の授業でした。
環境科学、環境教育、ボランティア論などをご専門とされる
深沢先生。
これまで環境問題に関する判断基準として、
歴史年表や環境時計が広く知られてきましたが、
先生の授業では昨今、
お金に換算した表現方法を採用し、学生さんたちの関心を強く惹きつけているとのこと。
例えば、
地球の歴史46億年 = 46億円、
ゴキブリの歴史3億年 = 3億円、
人類がエネルギーを得て発展し始めてから、250年 = 250円
...といった具合に。
産業革命以降、わずかな時間的価値で大変革してきた人類にとって、
今、こうした ' 発展 'が、
未来に誇れる成功だったのか、
あるいは、取り返しのつかない失敗だったのか、
しっかりと見据え、
後世に負の遺産を残さない努力が急務となっています。
その1つにして重要な例が、節水。
地球上の水のうち、97.5%は海水で、
あとの2.5%のうち、大部分は永久凍土や氷河、地下水の為、
日常的に使える淡水は、わずか0.01%程度。
さらに、
山の森林に降り注いだ雨が地下水として汲み出されるまでには、
100年単位の長い時間がかかると言い、
私たちが生きる上で欠かせない水の
ありがたさを思い知らされます。
また、私たち日本人は、毎日、入浴する習慣があり、
衛生水準が高い為、感染症が伝わりにくい利点もあるものの、
入浴の世界平均、週1~2回程度に比較すると、
圧倒的に水を使い過ぎています。
他方、輸入を通じて、世界中の淡水が少ない地域の農産品・商品を使い、
間接的に水を使い過ぎている側面もあるのだそうです。
地球的規模の大きな価値基準に立つと、
一個人には
とうてい力が及ばないように思えますが、
千里の道も一歩から。
意識することで、すぐにでも始められ、
その意識を向上させることで、続けられる環境活動は、
私たちの暮らしの中にあるのだと、
改めて気づかされる授業でした。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Someday Soon / Judy Collins
番組日記 | 2016年1月10日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
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