林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

9月28日(日)違いを知ることから・・・

今週は、

城西国際大学 看護学部 准教授、

中村博文(なかむら・ひろふみ)先生の授業でした。

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先生のご専門は、精神看護学。

心の病について、誤解や偏見がなくなるよう、

日々、研究を進めていらっしゃる先生に、

基本のお話と現在の問題点について、教えていただきました。


一般に、精神疾患・精神障害と称される中にも、

主に6つに大別される分類の他、

各々、多岐に亘る症例が存在し、

統計上の数字に反映されていない

潜在的な当事者も、相当数に上ると考えられるのだそうです。


そして、世界的に見て日本が立ち遅れているのが、

精神疾患のある人への対応。

およそ320万床と、病床数が欧米各国から群を抜く多さに上り、

帰宅しても大丈夫なのに帰れない、退院できない、

いわゆる社会的入院を余儀なくされている人が、

およそ7万人存在すると言います。


中村先生曰く、

「問題の根底にあるのは、いまだ根強い偏見」、とのこと。

自分や周囲と ' 違う人 ' を、

なかなか受け入れられない、

あるいは、

しっかり治そうとする、

日本人のきっちりとした気質が、

少なからず影響しているようです。


精神科の病棟で看護師さんとして勤務する友人も、

「この問題を、もっと知ってほしい」と話しています。


どんな物事も、

当事者と、そのご家族や周囲の人にしか理解しえないことが多いものですが、

どういった局面であっても、

何かしらの突破口を見出すことが出来て、

隣人同士、

助け合いながら共存し続けることの出来る社会であってほしい ―

そう思います。

                 石川真紀


番組日記 | 2014年9月28日 08:00

9/28・10/5(日)ゲストの先生は・・・

城西国際大学 看護学部

准教授 中村 博文(なかむら・ひろふみ)先生

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先生のご専門は、精神看護学です。

『精神疾患(精神障害)』、この言葉から多くの偏見がもたれ、症状への理解がまだまだ行き届いていません。

皆が、同じ社会で生活をしていくために・・・

この病気について、改めて一緒に考えていきたいと思います。

 


| 2014年9月22日 08:00

9月21日(日)無理をしないこと。

今週も、

城西大学 理学部 教授、

明石正和(あかし・まさかず)先生の授業。

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今日は、厚生労働省が発表しているガイドライン

「健康づくりのための運動指針」を参考に、

運動量の目安について解説していただきました。


当該のガイドラインは、

生活習慣病の予防を目指して策定されたもので、

①体力の維持・向上を目的として計画的・意図的に実施される、

 いわゆる運動のみならず、

②安静時よりも多くのエネルギーを消費する身体活動、

③家事や身の回りの諸事、職業活動などの生活活動、

この3つを総合的に計上して、

健康づくりに必要とされる運動量・活動量を示しています。


ガイドラインに掲載されております計算式によって弾き出されるのが、

1週間当たりに必要とされる運動量・活動量の総量。


大まかな目安としては、1日平均、1万歩を歩くと達成できる計算ですが、

明石先生曰く、

「大切なのは、無理をしないこと」。

都合や天候が悪かったり、気分が今一つ乗らない日は、やらなくていい。

1日おきにするなど、続けやすいペースにすること。

・・・など、

幾つか考え方のポイントが挙げられるそうで、

1週間のトータルで目標を達成できれば及第点、というくらいに、

大らかに捉えることが大切とのことです。


日本の健康寿命は、現在、

男性が70歳で、女性は73歳くらい。

年齢を重ねる、ということは、

誰にとっても初めての体験ですが、

元気な先達の背中を、

後に続く私たちも

可能なかぎり追いたいと思います。

                 石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Sky High / Jigsaw


番組日記 | 2014年9月21日 08:00

9月14日(日)心身共に、やわらかく

今週は、

城西大学 理学部 教授、

明石正和(あかし・まさかず)先生の授業でした。

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スポーツ科学がご専門の先生に

まず解説していただいたのが、柔軟性の大切さ。

(写真は、明石先生のチェックのもと、

柔軟性を確かめる正蔵師匠です。)


現代の若い世代は、

とかく、体が硬い傾向があると言われ、

各種データによって、そうした事実が裏付けられていますが、

明石先生曰く、

「若い時でも、年齢を重ねてからでも、

 継続することで柔らかくなると信じています。」

無理なく、動く範囲で、少しずつ続けることで、

柔らかな関節、柔らかな体を手に入れられるとのこと。


力士が、

股割りをしたり、四股を踏んだりすることを基礎としているのが、

ケガをしにくい体作りの為であることからも、

柔軟性の大切さが理解できます。


特に意識して良い姿勢、柔軟性を保ちたい部位が、

背骨と股関節。

背骨については、

上半身を後ろに反らす体操によって猫背を解消すること、

股関節については、

立位から両足を左右に広げ、上半身を沈める動きや、

座位から片足ずつ上げ、腿の付け根を回す動きなど、

効果的な動作が幾つか推奨されています。


いずれも、

ゆっくりとした動き、ゆっくりとした呼吸を心がけて、

ご自身が気持ち良く感じられる範囲で

始めてみてはいかがでしょうか。

                 石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Don't Stop Me Now / Queen


番組日記 | 2014年9月14日 08:00

9/14・21(日)ゲストの先生は・・・

城西大学 理学部

教授 明石 正和(あかし・まさかず)先生

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先生のご専門は、スポーツ科学や、生涯スポーツ論。

皆さんは、日頃運動されていますか?

運動不足は、高齢になった時に色々と影響が出るようです・・・。

では、鈍った体のどの部分をどのように動かして行けばいいのでしょうか?

 

どうぞ、動ける格好で放送をお待ちください。

 


| 2014年9月 9日 14:36

9月7日(日)レモンとオレンジ

今週も、

城西国際大学 薬学部 准教授、

小柳順一(こやなぎ・じゅんいち)先生の授業。

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今日の授業の中で取り上げた、香の成分であるリモネンの嗅ぎ分け。

お聞きの皆さんも、

きっと想像しやすかったのではないでしょうか。

(写真は、嗅覚フル稼働中の正蔵師匠です。)

 

構造式は同じでも、

リモネンには、レモンに含まれる左型と、オレンジに含まれる右型とがあり、

私たちの体は、異なるものとして認識することが分かりました。

事実、嗅いでみますと、

左型は苦みや刺激を感じる香り、

もう一方の右型は、甘い香りで、清々しい気分になれます。

香りの成分だけを凝縮して抽出している為、

私の場合、何も知らされないと、

左型は、あまり好きではない香りだったのですが、

レモンに含まれる香り成分と知ると、

良い香りのような気がする ―

人には、固定観念や偏見、

あるいは、

情報に惑わされるという現象が多分にあり得ることもまた

再認識した次第です。


先生は、現在、

お薬の右利き・左利きを見分ける試薬をご研究中とのことですが、

その右利き・左利きの線引きが難しいもの、

非常によくにたタイプのお薬を見分けるのが、

特に大変なのだそうです。


先述しましたように、人の感覚があやふやな分、

科学的に、左右の分類が明確化されるようになれば、

今よりも効率的に、

お薬の効果・効能を享受できる日が来るかもしれません。

                 石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  I Just wanna stop / Gino Vannelli


番組日記 | 2014年9月 7日 08:00

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