8/3・10(日)ゲストの先生は・・・
7月27日(日)五輪と悠久
今週も、
城西大学 現代政策学部 教授、
霧島和孝(きりしま・かずたか)先生の授業。
6年後に控える東京オリンピック・パラリンピック。
投資家の好感や、地価の高騰などをご覧になるかぎり、
霧島先生ご自身、その開催までは楽観視できるものの、
閉会した後が心配と仰います。
1964年に東京オリンピックが開催された時も、翌年は不況となり、
また、
シドニーオリンピックが開催されたオーストラリア、
アテネオリンピックが開催されたギリシャなど、
宴の後、国ごと経済的な困窮に見舞われた例が相次いでいるのが現実。
日本で特に心配されるのは、人口減少で、
2020年をピークに、
ついに首都・東京の人口までもが減少し始めると予測される中、
ブームの反動を見込んだ ' 規模の縮小 ' を、
より本格的に進める必要があると考えられています。
現在、東京都や文部科学省、政府の間で、
オリンピック・パラリンピックの開催規模縮小や、
開催都市の分散が検討されていますが、
施設の有効活用を含め、
少子高齢化を前提とした準備が、
今まさに求められている最中です。
2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、
外国人観光客が類を見ないペースで急増している今、
訪れた人に日本の魅力を肌で感じていただき、
生涯、記憶に残る旅にしていただくには ―
政治的判断を注視しながら、
私たち市民は一方で、
ソフト面の心構えも進める日々。
身近な観光資源の良さを、それぞれが再認識し、
わかりやすく発信する準備をしながら、
その土地土地が持つ悠久の財産の存在意義を
心の目で見つめておきたいものです。
石川真紀
番組日記 | 2014年7月27日 08:00
7月20日(日)アベノミクスと、幸せ
今週は、
城西大学 現代政策学部 教授、
霧島和孝(きりしま・かずたか)先生の授業でした。
現代日本の経済政策がご専門の先生に、
アベノミクスに象徴される今の日本経済について、
解説していただきました。
金融緩和、財政政策、成長戦略を総称した、
いわゆる ' 三本の矢 ' を通じて、
今の日本はデフレからの脱却を目指し、
道半ばにあります。
労働人口や雇用環境、
社会福祉政策、税制、年金制度など、
国民1人1人の暮らしを巡る諸問題は
その1つ1つが時期的にも構造的にも複雑に絡み合い、
何か1つを解決出来るものでもなければ、
全ての問題を一遍に
スクラップ・アンド・ビルド出来るものでもありません。
政府には、どうか
ささやかな日常を勤勉に生きる市民を尊重していただき、
今よりも、
少しでも、
良い社会を築いていきたいという願いを
最小限、踏みにじることのないように、
お願いします。
この日本という舞台で、
私たちが、それぞれに充実した毎日を積み重ね、
次世代へ受け継ぐ物事に納得しつつ、
人生の幕を閉じる頃には、
概ね満たされた生涯だったと
心から思える -
形に表すことの出来ない幸せは、
目に見える幸せと両輪を成して、
私たちの人生を彩ってくれるものなのでしょう。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Blue eyes blue / Eric Clapton
番組日記 | 2014年7月20日 08:00
7/20・27(日)ゲストの先生は・・・
7月13日(日)コンテンツ・ツーリズムの魅力
今週も、
城西国際大学 観光学部 准教授、
内山達也(うちやま・たつや)先生の授業。
今回は、
内山先生を中心に城西国際大学 観光学部が取り組んでいらっしゃる
コンテンツ・ツーリズムについて、
実例をもとにお話しいただきました。
2012年に放映されたTVアニメシリーズ「輪廻のラグランジェ」の舞台が、
城西国際大学 観光学部のキャンパスの所在地と同じ
千葉県鴨川市であることをご縁に、
プロジェクトは現在も進行中。
鴨川市と関係する各団体、そして、城西国際大学 観光学部が
輪廻のラグランジェ鴨川推進委員会を結成し、
作品を活用した観光まちづくりに取り組んでいるのだそうです。
プロジェクトの目的は、
街歩きをもっと楽しんでいただこうというもの。
独自に製作された「まち歩きマップ」を拝見すると
商店街や横断歩道など、
作品内で登場人物たちが生活していた日常的な風景が案内されていて、
以前は、ごく普通のスポットだった場所が
観光資源としてブランディングされた無二の足跡を、
目の当たりにすることができます。
鴨川を例に挙げますと、
日本の渚百選に選ばれた前原・横渚海岸や、
ご当地グルメ・おらが丼、
旬の海産物など、魅力がいっぱい。
こうした普遍的な観光資源に比べますと、
コンテンツ・ツーリズムは
一定の期限を伴う観光資源という性格を持ち合わせていますが、
その分、
今しか共有できない、
愛好家や地元の皆さんとの共通体験が得られるのが最大の特長と言えます。
商品・サービスを提供する側と訪れる側が、
こんなことできたらいいな、という夢を
共に実現できる ―
コンテンツ・ツーリズムの根底には、
観光客と地元の方、双方が能動的に楽しむ、
そうした未知数の種が存在すると確信する授業でした。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
You've Got a Friend ( 君の友だち ) / Carole King
番組日記 | 2014年7月13日 08:00
7月6日(日)自然への畏敬
今週は、
城西国際大学 観光学部 准教授、
内山達也(うちやま・たつや)先生の授業でした。
先生のご専門であるアイヌ文化について、
今回は、入門編を教えていただきました。
どこのご家庭にも1つはありそうな、
熊が鮭を加えた木彫りの置物。
北海道名物 = アイヌ文化の象徴と思われることが多いようですが、
元々は、大正時代後期、
阿寒湖畔・アイヌコタンの集落で誕生した民芸品で、
アイヌ文化の作品とは分類されない物。
先生のお話を伺うまで、
私も、誤解してしまっていた1人です。
アイヌ文化とは、
例えば、独特の藍色に染め上げられた衣類の
袖や襟元、裾に魔除けとしてアイヌ文様を施したり、
住居に神窓が設けられているというもの。
アイヌ文化にとっての神・カムイとは、自然を指し、
人間が良くないことをすると災害を招くおそれがある為、
儀礼をないがしろにしてはならないのだそうです。
城西国際大学の第一期卒業生でもいらっしゃる
内山先生。
日本の文化の起源に関心を抱く中で、
アイヌ文化の追究をお始めになったと仰います。
ご自身が育った学び舎で、
後進を導きつつ、
探究を続けていらっしゃる様子を垣間見ながら、
学問・学術分野が、
携わる人々の真摯な思いを乗せて受け継がれて行く
冒険性、芸術性を感じるひとときでした。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
TAKE ME HOME,COUNTRY ROADS ( カントリーロード )
/ John Denver
番組日記 | 2014年7月 6日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
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