2/2・9(日)ゲストの先生は・・・
1月26日(日)カプサイシンは、毒!?
今週も、
城西国際大学 薬学部 教授、
堀江俊治(ほりえ・しゅんじ)先生の授業。
今回は、
唐辛子などに含まれる成分、カプサイシンと、その受容体について、
ご専門である鍵と鍵穴理論をもとに解説していただきました。
カプサイシン受容体は、
私たちの体に備わっているものの、普段は使われず、
44℃の熱や、それに近い刺激を感じると危険と判断するセンサーのような存在。
例えば、唐辛子や生姜、カレーを食べると、
舌では辛いと感じますが、
ノドを過ぎても受容体がある為、
全身がポカポカしてきます。
これは、
胃や腸にカプサイシンが入ると、
脳が、カプサイシンを毒、危険物質と判断してアドレナリンを放出、
脂肪を燃焼させる指令を出すからなのだそう。
カプサイシンは、人体にとっては毒の部類に入るので、
摂取し過ぎるのは禁物ですが、
少量、適量を摂取することで、
胃腸を保護してくれる効果も期待できるとのこと。
ハンス・セリエ博士のストレス学説でも言われているように、
人体というのは、ストレスが全くないと漫然ダラリとしてしまい、
ほどほどのストレスは必要だというのが、
実に興味深い点でした。
食べ物にしても、お薬にしても、
効果を認識して食べたり使ったりすることで
効き方が確実に増すような気がします。
自分の主治医は自分 ―
健康を維持する為に、
あるいは病と闘う時も、
自分の体に取り込むものと、それによる反応・症状を、
自覚してあげるようにしたいものです。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Have A Nice Day / Bon Jovi
番組日記 | 2014年1月26日 08:00
1月19日(日)精巧なカラダ
今週は、
城西国際大学 薬学部 教授、
堀江俊治(ほりえ・しゅんじ)先生の授業でした。
先生のご専門は、薬理学。
中でも、
胃痛・腹痛・胸やけなどストレスに起因する諸症状について、
現在、ご研究中でいらっしゃいます。
今回は、鍵と鍵穴理論に象徴される薬の効き方について、
教えていただきました。
鍵 ( =薬 )が鍵穴( =体内の受容体 ) に入ることによって得られる現象が、
いわゆる、
' お薬が効いた ' という実感。
その分かりやすい例として、
モルヒネを引用して解説してくださいました。
かつては、' ドラッグ ' の印象が先行していましたが、
現在は、
終末期医療の臨床現場において、
痛みをコントロールし、
可能なかぎり通常の生活を送ることができるようにと処方される
鎮痛剤としての役目が広く認識されるようになりました。
このモルヒネによる効果・効能は、
フルマラソンや出産を経験された方などが感じる多幸感、
つまり、
β‐エンドルフィンが分泌された状態に似ていて、
脳内モルヒネと称されることがあります。
しかし、もともとは逆で、
私たちの体内には、
痛みや苦しさを凌ぐほどの多幸感を覚える鍵穴が生来備わっていて、
モルヒネを投与された場合、
その鍵穴に取り込まれ、痛みが鎮まるとのこと。
' 脳内モルヒネ ' と称されるβ‐エンドルフィンこそが、
本来の ' モルヒネ ' というわけです。
自分のカラダでありながら、まだまだ知らないことがいっぱい。
様々な外的要因や変化に対応できる潜在能力を秘めたカラダを、
もっと労わってあげたい ―
そう思います。
石川真紀
番組日記 | 2014年1月19日 08:00
1月12日(日)医療を受ける'プロ'を目指しましょう。
今週も、
城西国際大学 看護学部 准教授、
坂下貴子(さかした・たかこ)先生の授業。
今回は、
先生のご専門である基礎看護学・基礎看護技術について、
教えていただきました。
年齢層や傷病の種類など様々な人たちを看る以上、
身体の観察に始まり、
血圧測定、清潔の援助、採血といった看護の基礎を
正しく身に着けることが大切なのだそうです。
そして、基礎看護を踏まえることで、
' どんな患者さんなのか '
総合的・客観的に捉え判断する力の体得に繋がるということです。
さらに重要なのが、
看護技術を提供する場合の心構え。
患者さんと接する上で、様々な状況に対応するご職業柄、
自分をしっかり持っていることも、
資質として持ち合わせていたいところなのだそうです。
私自身、
以前、入院・手術を経験した際、
医療チームの皆さまにお世話になりました。
患者である自分は、
精密検査にしても、麻酔や手術そのものにしても、
初めてだらけで動揺することの連続ですが、
1つ1つ誠実に説明や処置をしてくださることで、
不安が少しは解消され、
手術台に上がる時には、
「 よろしくお願いします。 」 という言葉が
自然に発せられたのを記憶しています。
人の生命を預かるプロフェッショナル集団は、
その意識の高さも並々ならぬものがおありですから、
患者の立場になった場合も、
自分の身体に自分で責任を持てる
' 人間のプロ ' でありたいものです。
石川真紀
番組日記 | 2014年1月12日 08:00
1/19・26(日)のゲストの先生は・・・
1月5日(日)伝統、そして家族
新年、おめでとうございます。
本年も、よろしくお願いします。
今年最初の放送は、
城西国際大学 看護学部 准教授、
坂下貴子(さかした・たかこ)先生の授業でした。
重症度の高い患者さんが対象となる
第3次救急救命医療の現場で勤務されたご経験があり、
基礎看護学がご専門の先生に、
医療の道を志すようになった経緯と、
看護の現場で
日々、お感じになることなどを伺いました。
優しさの中に芯の強さが滲む先生は、
ご自身でも比較的のんびりとした性格ゆえ、
当初、
救急救命医療の現場は向いていないのでは、と
思っていたと振り返ります。
やがて、現場でのご経験を積み重ねるに連れ、
「 違う自分も居たことに気づいた 」 のだそうです。
滅多にないアクシデントやトラブルによって、
自分の底力を実感することもありますが、
同僚や家族など、
身近な存在と営む日常で生まれる ' 変化 ' は
歴史の上に成り立っている強みがあるような気がしています。
正蔵師匠と番組をご一緒するようになって3度目のお正月。
根岸・林家の皆さんのように、
元旦から全員が集まり挨拶を交わすご一門は
年々、少なくなっているそうです。
女将さんを始めとするご一門の逸話を数々伺うにつけ、
大家族で生活することの意義や、
落語という伝統芸能の礎を垣間見ています。
寝食を共にするということは、
結果的に、
煩わしさよりも幸福感が勝るもの。
体調の異変や自分自身も知らない一面に気づいたり、
気づかせてもらったり、
あるいは、
正常な判断ができなくなくなってしまった時に
助け合ったり。
まさかの時、ふとした変化や大切な一次情報を伝達する為にも、
伝統と家族が脈々と守られてきたのかもしれません。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
あふれる想い(Rush Rush) / Paula Abdul
番組日記 | 2014年1月 5日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
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