4月28日(日)旅の魅力
今週は、
城西大学 現代政策学部 助教、
庭田文近(にわた・ふみちか)先生の授業でした。
先生は、もともと鉄道ファンでいらして、
終点の先に行ってみたい、という思いから、
鈍行列車とバイクで日本全国を旅行した経験がおありです。
鉄道の音と振動を感じながら、知らない町へ出かけ、
道を走行することで、その土地に身を置き、
現地の人々と、文化、食に出会う楽しさは、
お話に耳を傾けているだけでも、
活き活きと伝わってきます。
このように、各地の交通網を直に体感する中で、
先生がお感じになったのが、
地方ほど、交通システムが脆弱で、
経済を阻害しているという問題。
世界遺産登録や、各種ランキング等によって、
観光客が一時的に大挙して押し寄せることが、
結果的には、
地元の経済にも環境にも負荷を強いることになり、
やがては、
経営不振など、事態の悪化を招くことになりかねないのが現状なのだそうです。
人出が短期間に集中すると、
廃れてしまうのが早いと憂慮する地方関係者は多く、
程よい人数がコンスタントに訪れ、
しかも、リピーターになったり、口コミで広まっていく、
そんな努力が、
招き入れる側にも、訪れる側にも、求められているのかもしれません。
大型連休、
お休みという方も、お仕事の方も、
利用する交通網と周囲の様子に着目して、
じっくり観察してみるのも、面白そうですね。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Sunday Morning / Earth, Wind & Fire
番組日記 | 2013年4月28日 08:00
4/28・5/5(日)のゲストの先生は・・・
4月21日(日)'聡明さ'
今週も、
城西大学 経済学部 教授、
大水善寛(おおみず・よしひろ)先生の授業。
今回は、景気浮揚・経済活性化の為の
有効需要について、
そして、
1990年代以降、中心的な考え方として台頭した
グローバリズムについて、
教えていただきました。
かつて、世の中を動かしていたのは、
ホブスンやケインズといった
比較的、裕福な家庭に生を受け、自身も財を成した経済学者たちの考え方。
ヨーロッパには、特に、
' 聡明な人が国を動かすと成功する '
と信じられてきた歴史があるのだそうです。
' グローバリズム ' や、
今まさに課題となっている ' TPP ' についても、
世界全体を、ある程度まとまった単一の市場と捉えることで
今までより良くなるはずという発想の下、
推進されているものの、
釈然としない面が往々にして存在します。
旧態依然とした既得権益も、
何か新しいことを始めようとする勢力も、
結局のところ、
富める者だけが益々、富を増大させ、
市井の人々の血と汗が、なかなか報われない、
そんな現実を生み出してしまっています。
文化や、宗教、国民性、気質、志向...
政策やライフスタイルを選択する上で
考慮されるべき概念は多岐に亘ります。
グローバルに生きる人々が、
平均的に納得できる決定を見るには、
綿密な話し合いが不可欠で、
かつ、
その話し合いを重ねている最中にも、
時は流れていきます。
機会の平等を世界中に浸透させる為に
何が必要で何が不必要なのか、
過不足なく判断できることが、
真の ' 聡明さ ' なのかも知れません。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Bette Davis Eyes(ベティ・デイビスの瞳) / Kim Carnes
番組日記 | 2013年4月21日 08:00
4月14日(日)現代に生きる
今週は、
城西大学 経済学部 教授、
大水善寛(おおみず・よしひろ)先生の授業でした。
先生のご専門である経済思想史は、
= 経済に関する考え方の歴史、ということで、
元々は、ミクロの考え方だけだったものに、
マクロの考え方が後から加わったこと、
ミクロとマクロの指標は、一致しないケースが多いこと、
経済の波及効果は、短期的現象と長期的現象に分けて考えられること、など、
経済学の入門を教えていただきました。
経済学、経済と聞くと難しく感じられても、
日本の諺に、
例えば、「 風が吹けば桶屋が儲かる 」
「 情けは人の為ならず 」 と言われるように、
日々の生活、身近な事象に浸透している考え方と理解すると、
わかりやすくなります。
今日の授業で挙げられた
イギリスの経済学者、ジョン・アトキンソン・ホブスンは、
19世紀~20世紀の時代を生きた人物ですが、
経済の建て直しに関する考え方などから、
今の時代は、ホブスンの時代と目されているそうです。
彼の考え方の中で印象的なのが、
' 平等 ' という概念の大切さ。
ここで言う平等とは、
チャンス(機会)に対する平等を言い、
学歴が偏重されてきた長い歴史と
親の所得による教育への影響など、
今の日本が抱える問題を照らし合わせて考えることのできるテーマです。
「 歴史、流行は繰り返す 」 と世に言いますが、
先達とは現代を共有することが出来ません。
過去に学ぶべき部分は謙虚に学びつつも、
大水先生のように、
今の時代に合わせて解説してくださる
現代の学者さんたちの見識こそ、
本質的に学ぶべき所が多いということを、
再認識する授業でした。
様々な意見を見聞きし、
誰の、どんな説が信頼に値するかを見極め、
共に考えながら現代を作り上げる責任を、
私たちは自覚しなくてはなりません。
そして、為政者は、
市井に生きる私たちのミクロ経済が日本の根っこを支えていることを、
忘れないで居ていただきたいと思います。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Starting Over / John Lennon
番組日記 | 2013年4月14日 08:00
4/14・21(日)のゲストの先生は・・・
城西大学 経済学部
教授 大水 善寛(おおみず よしひろ)先生
先生のご専門は、経済思想史。主にイギリスの経済学者、J・Aホブスンの経済史の研究や資本主義の元になった思想について研究されています。
世の中の動きを経済学の視点から見ると、一体何が見えてくるのでしょうか?
これからの日本はどうすれば、良いのか?!
先生にお伺いしていきましょう。
| 2013年4月 8日 08:00
4月7日(日)ちょっと、そこまで
新年度最初の授業は、
先週に引き続き、
城西国際大学 観光学部 助手で、航空旅行アナリスト、
鳥海高太朗(とりうみ・こうたろう)先生の授業でした。
今回は、沖縄本島のほか、
3月に新しい空港が開港したばかりの石垣島の旅プランを、
鳥海先生にご披露いただきました。
観光で優先されることと、旅程、グルメ、ショッピング、その他、オプションを含め、
同行者同士、事前に話し合って、
これだけは絶対!というものと、
現地判断、余裕があれば、というものに、分けて計画を立てておくと、
各々、ある程度の満足感を得て、
家路に着くことができそうです。
わがままを全て叶える為には、1人旅も良いものですよね。
今後は、
ヨーロッパにおけるスペイン・イビサ島のようにさえなる可能性を秘めた
石垣島。
竹富島や、西表島、小浜島など周囲の島々を含めて、
目覚しい発展を遂げ、
日本からはもちろん、中国、台湾、韓国などアジア各地から、
週末を楽しむだけの為に、気軽に訪れる若者が増える
' LCC (格安航空会社) の基地 ' として成長しつつあります。
これだけ、長距離の旅が身近になると、
元々、フットワークの軽い人は、より一層、軽くなること必至ですし、
出不精の人も、きっかけさえあれば、
積極的に楽しめるようになるかも知れません。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
サンホセへの道 / Bossa Rio
番組日記 | 2013年4月 7日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
- 2016年11月 (4)
- 2016年10月 (7)
- 2016年9月 (7)
- 2016年8月 (6)
- 2016年7月 (7)
- 2016年6月 (6)
- 2016年5月 (7)
- 2016年4月 (6)
- 2016年3月 (6)
- 2016年2月 (7)
- 2016年1月 (6)
- 2015年12月 (6)
- 2015年11月 (7)
- 2015年10月 (6)
- 2015年9月 (5)
- 2015年8月 (8)
- 2015年7月 (6)
- 2015年6月 (7)
- 2015年5月 (7)
- 2015年4月 (6)
- 2015年3月 (7)
- 2015年2月 (5)
- 2015年1月 (6)
- 2014年12月 (7)
- 2014年11月 (7)
- 2014年10月 (6)
- 2014年9月 (6)
- 2014年8月 (7)
- 2014年7月 (6)
- 2014年6月 (8)
- 2014年5月 (5)
- 2014年4月 (6)
- 2014年3月 (7)
- 2014年2月 (6)
- 2014年1月 (7)
- 2013年12月 (8)
- 2013年11月 (6)
- 2013年10月 (6)
- 2013年9月 (7)
- 2013年8月 (6)
- 2013年7月 (10)
- 2013年6月 (7)
- 2013年5月 (6)
- 2013年4月 (6)
- 2013年3月 (7)
- 2013年2月 (6)
- 2013年1月 (6)
- 2012年12月 (9)
- 2012年11月 (6)
- 2012年10月 (6)
- 2012年9月 (7)
- 2012年8月 (6)
- 2012年7月 (8)
- 2012年6月 (6)
- 2012年5月 (6)
- 2012年4月 (7)
- 2012年3月 (6)
- 2012年2月 (6)
- 2012年1月 (8)
- 2011年12月 (7)
- 2011年11月 (7)
- 2011年10月 (7)
- 2011年9月 (6)
- 2011年8月 (7)
- 2011年7月 (7)
- 2011年6月 (6)
- 2011年5月 (7)
- 2011年4月 (6)
- 2011年3月 (5)
- 2011年2月 (6)
- 2011年1月 (6)
- 2010年12月 (7)
- 2010年11月 (6)
- 2010年10月 (7)
- 2010年9月 (6)
- 2010年8月 (8)
- 2010年7月 (6)
- 2010年6月 (6)
- 2010年5月 (7)
- 2010年4月 (6)
- 2010年3月 (2)