3月31日(日)空のオプション
今週は、
城西国際大学 観光学部 助手で、航空旅行アナリスト、
鳥海高太朗(とりうみ・こうたろう)先生の授業でした。
昨年、LCC=格安航空会社が相次いで就航して以降、
関西圏を中心に、
旅行のスタイルや人の流れに変化が見られるようになりました。
旅行、帰省、出張など、空の便を利用する機会は、人それぞれですが、
中でも、LCCの使用率が増えたのは、旅行と帰省。
路線や時間帯、早期決済を上手に取り入れることで、
帰省の頻度が増し、
女性シニア層の旅行は、
ホテルのランクアップやショッピングなど、現地での消費アップ、
若年層の旅行は、回数を増やす傾向にあります。
そして、こうした利用客を受け入れる地方の側は、
意識改革が求められるようになりました。
新規就航までのハードルが低くなった分、
搭乗率が低く、採算がとれない路線と判断されると、
早々に撤退する可能性が高まったのです。
食文化にせよ、名所・旧跡、景色にせよ、
地元の方々にとっては当たり前の物事こそが、
可能性を秘めた観光資源であり、
訪れた人が、また来たいと思ったり、
周囲の人たちにオススメしたいと思うような努力を、
各地、重ねていらっしゃる様子です。
LCCの特性上、急な出発や旅程変更のある場合は不向きですが、
計画性を保てて、時間に余裕が持てるケースにおいては、
自分仕様の旅をカスタマイズすることが可能な時代。
まずは、鳥海先生のようなエキスパートを身近で見つけて、
選択肢の多さを知ることから、
新たな楽しみを開拓できそうですね。
石川真紀
番組日記 | 2013年3月31日 08:00
3/31・4/7(日)のゲストの先生は・・・
3月24日(日)笑・話・歌
今週も、
城西国際大学 看護学部 准教授、
和野千枝子(わの・ちえこ)先生の授業。
先週に引き続き、
高齢化や重篤な疾患に伴って発症する可能性のある
嚥下機能障害について教えていただきました。
微熱が続いたり、痩せたり、
食べこぼしが多くなったら、注意が必要。
また、カステラなど、今までは好物だったのに、
食べられなくなる食品が増えてきたら、
飲み込みにくくなっている表れなのだそうです。
スタジオでは、健口くん ( けんこうくん ) という専用の器械を使って、
「 パ、タ、カ 」 の音をそれぞれ5秒間に何回言えるか、
正蔵師匠と、師匠のマネージャー・坪内さん、石川でテストしてみました。
いずれの音も、食べ物を飲み込む時の舌の位置と同じで、
繰り返し速く、正確に発音できることが、
正常と判断できる1つの目安になるそうです。
誤嚥の予防法として推奨されるのが、
1.笑う、話す、歌う
2.口腔ケア
この2つ。
笑ったり、話したり、歌ったりすることは、
口の周りや、ノドの筋肉を使っているということ。
そして、歯みがきのタイミングとしては、
虫歯・歯周病予防の為には、食後すぐ、
誤嚥性肺炎予防の為には、寝る前と朝起きてすぐが、
良いのだそうです。
自分自身の日常生活を点検してみるのはもちろん、
家族や友人など、身近な人たちの行動にも、
お互い、気を配っていたいものです。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Read My Mind / Sweetbox
番組日記 | 2013年3月24日 08:00
3月17日(日)ゴックン
今週は、
城西国際大学 看護学部 准教授、
和野千枝子(わの・ちえこ)先生の授業でした。
先生のご専門は、
高齢化や重篤な疾患に伴って発症する可能性のある
摂食嚥下障害。
食べ物を食べて、飲み込むという、
健康な時には無意識に行っている動作も、
ノドの筋肉が衰弱すると、出来なくなってしまい、
誤嚥による肺炎を引き起こす恐れがあるそうです。
摂食・嚥下は、次の5段階を連続して行っています。
1 先行期(認知期)... 食べ物であることを認識し、食べるペースを作る段階。
食べやすい量やスピード、熱くないかどうかを、
ほぼ無意識に判断します。
2 準備期(咀嚼期)... 食べ物を咀嚼して唾液と混ぜ合わせ、飲み込む準備をする段階。
3 口腔期 ... 舌の蠕動によって、食べ物を口からノドに送る段階。
4 咽頭期 ... ノドから食道へ送る、ゴックンという段階。
逆立ちしても飲み込めるよう、気管が塞がります。
5 食道期 ... 食道の運動により、食べ物を胃まで運ぶ段階。
こうした一連の動作を無意識に行っていることを知ると、
改めて、人の体の神秘を感じます。
誤嚥の恐れがあるかどうか、自己診断できるそうですので、
また来週、続きの授業も、どうぞお聞きになってください。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
It's Okay / Des'ree
番組日記 | 2013年3月17日 08:00
3/17・24(日)のゲストの先生は・・・
3月10日(日)普遍のパワー
今週も、
城西大学 経営学部 客員教授、
誉 清輝(せん・せいき)先生の授業でした。
礼に始まり、礼に終わる武士の心を内に秘め、
自分自身の修業の為、お稽古に勤しんでいらっしゃるそうです。
日本に暮らして40年以上を経た今、先生がお考えになるのが、
' 以心伝心 ' の意味。
「なんとかします」という言葉を発した場合、
日本では、90%の高確率で可能性アリと考えられますが、
外国では、NOに近いという、この一例からも汲み取れるように、
時と場合によっては、NOと言えない優しさ、あるいは、弱さが、
窮地へと追い込んでしまうことになりかねません。
殊に、利害関係が生じる場合は、
速やかに、はっきりと、断る勇気を持ちたいところです。
諸外国の先頭を切って少子高齢化社会を経験している日本には、
苦しみながら培っているノウハウをビジネスモデルとして、
展開しうる可能性があると、
先生は仰います。
多様な人材が存在するということは、
ある事象について、
解決方法やアイディアを多角的に生み出す潜在能力を擁するということであり、
引いては、人口が国力を構成する大きな要素である所以と言えます。
近代化とともに、科学技術の発展、IT技術の革新を目の当たりにした私たちは、
それらが進めば進むほど、
人の心と人間関係の大切さも思い知りました。
長らく陥っている不景気の暗雲を振り払い、好い気を生み出すのは、
いつの時代も、マンパワーであるはずです。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
雨に歩けば / Donald Fagen
番組日記 | 2013年3月10日 08:00
3月3日(日)美徳と決意と
今週は、
城西大学 経営学部 客員教授、
誉 清輝(せん・せいき)先生の授業でした。
5年前まで経営していらしたという貿易会社では、
主に自動車工業の関連機器を
台湾、マレーシア、タイなどアジア各地の工場へ調達する事業を営み、
年商およそ6億円に及ぶ起業家・実業家として活躍された誉先生。
高度経済成長期を経て、
曰く「二度と体験できない」バブル時代を駆け抜けた生き字引とも言える誉先生から
学生さんたちが学ぶことは、尽きないはずです。
かつて、日本の3大輸出と称された、テレビ、カメラ、自動車のうち、
今も残っているのは自動車だけであることを、
誉先生ご自身、実感していらっしゃるそうで、
半面、アジア各地から日本を訪れた観光客が
日本のメーカーの日本製の商品を買い求めたいと願っても、
もはや、それが叶わないもどかしさを感じることが、頻繁にあるそうです。
為替相場の変動やTPP交渉など、中長期の変化を先読みしながら、
諸外国と伍して共存・共栄する為に、
今後の日本が立ち向かう現実は、きっと厳しいものになるでしょう。
和食を始めとする日本文化、おもてなしの心、躾・・・
誉先生も強調していらした日本の良さを、
これからは、上手に商品化・サービス化することも重要です。
形のないもの、言葉に出来ないものを、わかりやすく伝え、
値段など付けようのないものに価値を与えることは、
元来、日本人が美徳とするものではなく、余程の決意を要すること必至ですが、
日本の良さを広く知ってもらう為の1つの入り口でもあります。
国家レベル、大企業レベルで物事を選択しようとすると、
一市民の思いが置き去りになってしまいかねませんが、
市民レベル、個人レベルで、出来るところから取り組んでみると、
日本の良さを上手に活かした実績を
着実に積み重ねていけるような気がしています。
石川真紀
番組日記 | 2013年3月 3日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
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