8/5・12(日)のゲストの先生は・・・
城西大学 経済学部
教授 庄司 啓一(しょうじ けいいち)先生
先生のご専門はアメリカ経済
その中でも、移民問題とアメリカの経済の関係についてご研究されています。
現在、アメリカの人口の何パーセントが「先住民」でしょうか?
アメリカは移民の国と言われますが、そこには奥深い歴史があります。
まずは、そこから紐解いていきましょう。
| 2012年7月30日 08:00
7月29日(日)鏡を覗いてみると・・・
今週も、
城西国際大学 日本研究センター、
栃尾 有紀(とちお・ゆき)先生の授業でした。
万葉の時代は旧暦ということで、
タイムリーなのが七夕。
正統派のストレートな歌から、
ひねりを効かせた大人の歌まで、
様々な歌が詠まれていたようです。
今週、授業で取り上げた歌・・・
◆天漢(あまのがは) 梶の音聞こゆ 孫星と 織女と 今夕逢ふらしも
◆赤らひく 色ぐはし児を しば見れば 人妻故に 我恋ひぬべし
◆天の川 去年(こぞ)の渡りで うつろへば 川瀬を踏むに 夜そふけにける
柿本人麻呂
そして、
栃尾先生がいらっしゃる
城西国際大学 日本研究センターでは、
万葉集に収められている歌を教材に
英語で授業を展開する、
All - English BA Program という取り組みが行われているそう。
日本語を母国語とする学生さんたちのほか、
中国、ハワイ、ノルウェーからの留学生の皆さんも参加して、
お互いの訳、解釈を評し合う、
興味深いプログラムのようです。
その授業で取り上げられた歌、
◆昼は咲き 夜は恋ひ寝る 合歓木の花 君のみ見めや 戯奴(わけ)さへに見よ
紀女郎
こちらを、ある日本人の女子学生さんは、
Blooming in the daytime
Petals come together at night
It is mimosa
Shall I see this scene alone?
Why don't you see it with me?
・・・と英訳されたとのこと。
疑問符を2つ畳み掛けて
相手の気を引くのは、
年齢も時空も超えた、女性同士ならではの意思疎通に思えます。
「英語で上演される落語を聞くと、
( 滑稽噺など ) ポイントがよく理解できる噺もある」と
師匠も仰るように、
外国の言語や文化を鏡にして、
改めて、自国の文化を知ることが出来る面白さがあります。
否定疑問やメタファーを用いることで、
結果、直截的な表現になる妙もまた、
現代人が翻訳することで再認識される古典の魅力です。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Listen to the Music / The Doobie Brothers
番組日記 | 2012年7月29日 08:00
7月22日(日)恋の歌
今週は、
城西国際大学 日本研究センター、
栃尾 有紀(とちお・ゆき)先生の授業でした。
今年4月に続き、
奥深い万葉集の世界を紐解いてくださる先生に心惹かれるファンの方が急増中であること、
同性の私も納得なのは言うまでもありません。
今回のテーマ、恋歌は、
若い男女が求愛の歌を掛け合う、歌垣と呼ばれる古来の習俗から成り、
中国南部の少数民族やインドシナ半島、フィリピン、インドネシアなどでは、
現代においても類似した文化が残っているそう。
相手を客観的に見定め、
言葉のセンスと情熱とが端的に披露される
歌を用いての ' 合コン '。
理にかなっているように思えます。
万葉集に収められている恋歌の中でも、
前期のものは、
①男性から女性への求婚、
②女性が男性の言葉を引用してNO! の返歌をする、
③男性がさらに求婚、というパターンに集約され、
後期になると、
女性が自ら独詠する歌、
つまり、
女性が内省しつつ求愛の意を込める傾向へと変化していったようです。
授業で取り上げた歌・・・
玉くしげ 覆ふをやすみ 明けていなば 君が名はあれど 我が名し惜しも
鏡王女 → 中臣鎌足
玉くしげ 三諸の山の、さなかづら さ寝ずはつひに ありかつましじ
鏡王女 → 中臣鎌足
相思はぬ 人を思ふは 大寺の 餓鬼の後(しりへ)に 額づく如し
笠郎女 → 大伴家持
残念ながら残っていない作品と、
書物に残って語り継がれている作品と ―
恋歌を詠んだ本人にとっては、
どちらにしても有意義で、
後世の私たちが感じる浪漫は絶えることがありません。
師匠もお気に入り(!?)のフレーズ、
' 餓鬼の後に額づく如し ' を、一度でも実感したことがお有りのアナタ。
オリンピックで健闘する選手たちの汗を拝んで、
清々しい気持ちになりましょう!
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Beach Baby / First Class
番組日記 | 2012年7月22日 08:00
7/22・29(日)のゲストの先生は・・・
城西国際大学 日本研究センター
栃尾 有紀(とちお ゆき)先生
今年の4月に「万葉集」についてお話を伺いました。
が、さすがは万葉集!!2週間では語りつくせません。
今回は視点を変えて、『万葉集』のお話を伺って行こうと思います。
皆さんも一緒に勉強していきませんか?学生の頃とはまた一味違うかもしれませんよ。
どうぞお楽しみに。
| 2012年7月16日 08:00
7月15日(日)プレッシャーとは
今週も、
城西大学 経営学部 助教で、
女子ソフトボール部監督、
長澤 淑恵(ながさわ・よしえ)先生の授業でした。
世に ' プレッシャー ' と呼ばれる
得体の知れないモノについて、
先生はご自身に関して、
( プレッシャーが ) かかる時ほど燃えたタイプと前置きした上で、
「プレッシャーに負けて活躍の場を台無しにしてしまう人に共通するのは、
落ち着きがない点。
自分の言動について、きちんと考えて臨むことが大切」と仰います。
現役時代を振り返って、
あるいは、
現在、学生さんたちと接している中で、
1人1人が自分自身の気持ちをコントロール出来ているかどうかを把握し、
未熟なところを補強し合うことで、
チーム全体が成長していけると確信していらっしゃる様子です。
長澤先生が、ハワイに留学されていた頃に出会った言葉、
「人は、自分の為よりも、
他人の為に何かをする時の方が大きな力を発揮できる」―
他方、正蔵師匠ご自身の体験からは、曰く、
「ほどよい緊張感は必要。
とにかく場数を踏むことで、プレッシャーに負けない経験を獲得していくもの」―
言うまでもなく、どちらにも真実があります。
表層的には、ソフトボールが団体競技、落語は個人芸ですが、
それぞれ、
団体競技でありながら、個人技の連携でもあり、
個人芸でありながら、客席とともに作り上げるものでもある、
正反対のような、表裏一体のような、
興味深い対象同士でもあるような気がします。
自分が思うほど周囲は気に留めていないモノ、
プレッシャーにはそういう側面もあるとするならば、
目標とプロセスを自分なりに明確に設定し、
そこへ向かって信じた道を進むこと。
辞めたい、遊びたい、もう出来ない、といった、
内なる弱い心を、まずはシラミ潰しにすることから始まり、
最終的には
プレッシャーのベクトルさえもコントロールしてしまえるように、
コツコツと研鑽を積むしかありません。
どれだけ準備して闘っても、
望んだ結果を100%導き出せるとは限らないからこそ、
きっと、人間をやっていて面白いんでしょうね。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Summer Wind / Frank Sinatra
番組日記 | 2012年7月15日 08:00
7月8日(日)人が成長する場所
今週は、
城西大学 経営学部 助教で、
女子ソフトボール部監督、
長澤 淑恵(ながさわ・よしえ)先生の授業でした。
小学生時代、お兄さんの背中を追うようにして踏み込んだ軟式野球に始まり、
中学へ進学された時から現在に至るまで
ソフトボール道を直走っていらっしゃる長澤先生。
「しっかり教えてもらえず、物足りなく感じた頃があり、
(やがて、ふるさと岩手県・盛岡を離れ、)
他のスポーツ同様、
ソフトボールも強かった埼玉・栄高校への進学を決めた」と振り返る言葉からは、
体力と理論がスポーツの両輪たる真意が伝わってきます。
次の攻撃を組み立てる時、
バッターボックスに立つ時、
守備を固める時、
そこには必ず、
求める結果に近づく為のトレーニングがあり、
選手1人1人の心構え、準備があるのだそうです。
過程なくして結果はなく、
努力せずして運を勝ち取ることもないということ、
スポーツの世界は実に明解であります。
「例えば、
人の気持ちが理解できたり、きちんと挨拶ができたり、
そういった当たり前のことを自然と身につけられるのが、
スポーツをやっていて良かったと思えること」―
そう語る長澤先生の瞳には、真実の光が漲っています。
石川真紀
番組日記 | 2012年7月 8日 08:00
7/8・15(日)のゲストの先生は・・・
城西大学 経営学部
助教 長澤 淑恵(ながさわ よしえ)先生
久しぶりの体育会系の先生の登場です。
先生は、女子ソフトボール部の監督をされています。
普段は選手に『渇!!』を入れる側ですが、今回初登場とあって緊張しているのか、
いつもより控えめだとか?!
今回はどんなお話になるのか、どうぞお楽しみに!
| 2012年7月 2日 08:00
7月1日(日)ココロの形成
今週も、
城西国際大学 看護学部 准教授、
宮澤 純子(みやざわ・じゅんこ)先生の授業でした。
育児に関するご相談に応じていらっしゃる保健師さん、保育関係者の方、
世間には数多くいらっしゃると思いますが、
宮澤先生が担当された方たちは、きっと、
相談されたあと、心が整理できて、
子どもとの接し方に自信が持てるようになるのではないでしょうか。
子どもを、きちんと育てたいという願いは、
今も昔も変わらないものの、
とかく、
ストレスや苦労を与えない子育てを良しとする向きの強い昨今。
例え、家庭内ではストレスや苦労が少なくて済んだとしても、
やがて、集団生活に入り、
社会へと巣立っていくことを見通すと、
ダメなことはダメと理解させて、
自分をコントロールできるようにさせてあげる方が、
長い目で見ると、
ストレスに強く、心を平和に保てる人間になるようです。
先生のお話しを伺っていて、もう1つ興味深かったのが、
コミュニケーションの大切さ。
ご職業柄、
知識と経験に基づいて、相手が理解できるように伝えることの重要性を認識されていて、
このことが、
ひいては私生活の幸せにも繋がると仰った言葉が印象的でした。
夫婦喧嘩でも、職場や街角でのトラブルでも、
不和、諍いというのは、大なり小なり、
日常の意思疎通が充分でないケースが鬱積して生じるもののような気がしています。
自分の気持ちを、
いかなる時も、相手が誰であれ、
100%表現できる、あるいは100%伝えられる人というのは、
そんなに居ないのでは?
わかってくれないのは、何故だろう?と問うても、
おそらく、答えは永遠に出せませんから、
相手が何を欲しているのか、
満足させられるかは別として、これなら私にもしてあげられる、
そんな風に考えを転換させることで、
今よりも、心穏やかで居られるようになれたらいいですね。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Surf City / Jan & Dean
番組日記 | 2012年7月 1日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
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