4月29日(日)うた
今週は、
城西国際大学 日本研究センターから初登場、
栃尾 有紀(とちお・ゆき)先生の授業でした。
特に印象的だったのが、
先生がご専門の研究対象として万葉集をお選びになった理由。
「一番、わからないものだったから」 ―
時を経るほどに、歳月の隔たりは増すばかりですが、
時空を超えてなお、
これほどまでに人々に影響を与え続ける万葉集は、
解釈しきれないことそのものが最大の魅力なのかもしれません。
全20巻、4516首が、およそ130年間の長きに亘って編纂された万葉集の中から、
先生がご紹介くださった歌を。
春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子 大伴家持
婦負の野の すすき押し並べ 降る雪に 宿借る今日し 悲しく思ほゆ 高市黒人
古の歌人たちは、
どんな節をつけて、うたっていらしたのでしょう。
城西国際大学のキャンパスに設置されている「万葉の杜」では、
こちらの2首を含む40首が、縁の植物とともに並べられているそうです。
お近くにいらした際には、上代の文学散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
朝日のあたる家 The House Of The Rising Sun / The Animals
番組日記 | 2012年4月29日 08:00
4/29・5/6のゲストの先生は・・・
城西国際大学 日本研究センター
栃尾 有紀(とちお ゆき)先生
日本研究センターからの初めてのゲスト先生となります。
先生のご専門は、日本文学の中の『上代文学』
古事記・万葉集などの時代の文学の中でも『万葉集』の研究をされているそうです。
視点を変えて、見つめなおすと色々な面白いことが分かってきているそうです。
少しずつ・・・教えてもらいましょう!
| 2012年4月23日 08:00
4月22日(日)交差点
今週も、
城西大学 理学部 助手、
高橋 理恵子(たかはし・りえこ)先生の授業。
長年に亘り、羽毛ケラチンの研究をお続けになっていらっしゃる先生に、
日々の具体的な研究分析方法を伺いました。
ケラチンなどのタンパク質を構成するアミノ酸は、
専用の溶液を使うことで端から1つ目の節(細胞と細胞の間)で分離切断され、
それを繰り返すことで、
どのような順番で結合しているのかを判断していくのだそうです。
師匠が途中、何度か仰っていたように、
「目に見えないもの」を対象に、
これだけ繊細な手順を重ねて1つ1つの結果を導き出すなんて、
どれほどの根気が要るか計り知れません。
コツコツと積み重ねた先に得られる充実感、達成感が、
日頃の努力を昇華してくれるのでしょう。
お話に出ていたアミノ酸、ペプチド結合の図。
(細かくて見えにくいかもしれませんが・・・。)
ご専門に研究されている先生方、学者さんたちにとって、
研究そのものが日常であって、
初歩レベルから説明を求められる機会は珍しいはずですが、
師匠や私の素朴な疑問に
丁寧に応えてくださる瞬間には、
必ずや新しい回路が形成されているはず。
例え、その回路が目に見えなくとも。
この番組は、きっと、
知識の交差点に成っている ―
そんな思いです。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
そよ風の誘惑 Have You Never Been Mellow / Olivia Newton-John
番組日記 | 2012年4月22日 08:00
4月15日(日)結果
今週は、
城西大学 理学部 助手、
高橋 理恵子(たかはし・りえこ)先生の授業でした。
城西大学OGである先生が
大学在学中から取り組んでいらっしゃる専門分野は、
ケラチン。
たんぱく質であるケラチンには
αケラチン(人や鳥の皮膚、毛髪、羊毛など。加熱すると伸びる。)と
βケラチン(鳥類と爬虫類の羽毛、爪、嘴、鱗など。加熱しても伸びない。)の
2種類が存在しますが、
鳥類と爬虫類だけが何故、αとβ2種類のケラチンを有するのかは、
未だ解明されていないそうです。
長年、研究を続けていらっしゃる先生の仰る言葉。
「挫けることはもちろんありますが、
テーマに魅力があるから続けられる。」―
毎日、コツコツ積み重ねることで、
対象に近づくことはあっても、
遠ざかることはないんですよね。
人類や地球の長い歴史を想うと、
人が出来ることには限りがありますし、
結果なんて、すぐに出なくて当たり前。
1つ1つの言動に自分が存在した足跡を残すことが出来るか否かは、
その人の心の在り方次第なのです。
正蔵師匠も仰っていたように、
ケラチンという存在そのものについて、
さらには、
αとβの2種類が存在することなど、
日常生活ではなかなか知りえないことを知るきっかけに、
この番組がなれたとしたら、
それほど嬉しいことはありません。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
What's On Your Mind / George Benson
番組日記 | 2012年4月15日 08:00
4/15・22(日)のゲストの先生は・・・
4月8日(日)持ち味
今週も、
城西国際大学 看護学部 教授、
後藤 武(ごとう・たけし)先生の授業。
先生のご専門であるDDS(ドラッグ・デリバリー・システム)の中で、
癌だけを攻撃する分子標的薬や、
関節リウマチの治療薬として開発が進められる生物学的製剤について、
お話しくださいました。
現在も既に行われている遺伝子診断の精度が向上して、
今後は、
闘病中の患者さんが苦しい思いを少しでも軽減できるような医療が充実することを、
願ってやみません。
工学 → 製薬会社 → 看護学部と、
より患者さんの立場に近づいてこられた
特異なご経歴を持つ後藤先生だからこそ、
お薬を使用する側の思い、機微を、
より深く理解された上で、
将来の看護師さんたちへの教育に携わっていらっしゃることと拝察します。
新学期がスタートし、入学式のシーズンを迎え、
習い事を始めたくなる季節。
正蔵師匠には、達筆にお成りになるとしても、
文字には、
今の丸みを帯びたスタイルを
持ち味として残していただきたいと熱望します。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Antonio's Song / Michael Franks
番組日記 | 2012年4月 8日 08:00
4月1日(日)ウソ
今週は、
城西国際大学 看護学部 教授、
後藤 武(ごとう・たけし)先生の授業でした。
今年度から新設された看護学部で、
' お薬の分かる看護師さん ' の育成に取り組んでいらっしゃいます。
以前、ご出演いただいた大森 直哉先生の、かつての上司で、
やはり工学から薬学の道へ進まれたご経歴を持つ後藤先生のご専門は、
DDS(ドラッグ・デリバリー・システム)。
服用したり注射したりしたあと、
薬剤が疾患部位に届くよう、
タイミングや量を調節してくれるシステムだそうです。
今日はエイプリルフール。
' 落語家保護法を作って欲しい! ' なんて仰っていた正蔵師匠ですが、
日本が誇る伝統芸能である落語を、
もっと多くの人たちに鑑賞していただきたいという思いはホンモノ。
そして、
お薬の飲み方にも、ウソ・偽りがあってはいけません。
日曜日とエイプリルフールが重なった今年は、
家族や身近な人と、
心が温まる ' 楽しいウソ ' をやりとりするのも良いのでは!?
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
春がいっぱい(Spring is Nearly Here) / The Shadows
番組日記 | 2012年4月 1日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
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