林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

6月26日(日) 町の主人公

今週は、

城西大学 経済学部 教授、

玉城 逸彦(たまき・いつひこ)先生の授業でした。


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導入として伺ったのは、

玉城先生のご専門分野の1つである

都市の再開発について。


古今東西、

再開発については賛否両論が渦巻くことを承知の上で、

経済を循環させ、都市の成長をストップさせない為に、

人々は再開発を受け容れてきた歴史があるとのことです。

 

日本が直面している少子高齢化の問題を鑑みる時、

町の主人公が、ほかでもない、

そこに住まう1人1人の人たちであることが再認識され、

暮らしやすい町が再生されなくてはなりません。


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正蔵師匠とお話ししていて、たびたび俎上に上るのが

お散歩。

地元、日暮里はもちろん、上野、浅草、谷根千など、

いわゆる下町の今昔を

隅々まで熟知していらっしゃるご様子です。

 

噺家さんのご一門に生を受け、

ご自身も噺家さんの道を歩んでいらっしゃるから、

下町がお好きなのか、

あるいは、

下町がお好きだから、噺家さんの道を選択されたのか、

元を辿ると、どちらなのか、

ふと興味を抱く瞬間もありますが、

どちらもまた、真実なのかもしれません。

 

路地裏で、公園で、商店街で、

師匠の出会う人々と風物こそが

高座を形成していると想うと、

お噺を聞く楽しみも倍増します。


                石川真紀


番組日記 | 2011年6月26日 08:00

6/26・7/3(日)のゲストの先生は・・・

城西大学 経済学部 

教授 玉城 逸彦(たまき いつひこ)先生

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先生は都市の不動産市場、都市の産業政策などについて研究をされてきました。

大学では、都市経済学・証券経済論などを教えていらっしゃいます。

整備されてきた都市について伺おうか、不動産資産について伺うか・・・迷っています。

どんな一日になるか、乞うご期待です!


| 2011年6月20日 08:00

6月19日(日) のり弁当

今週も、

城西国際大学 薬学部 医療薬学科 准教授、

額賀 路嘉(ぬかが・みちよし)先生の授業。


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今日は、

先生のご専門であるバクテリアのお話を伺いました。

先般、社会問題となりましたユッケによる食中毒を受けて、

食肉として提供される筋肉にバクテリアが付着することは考えにくく、

解体中に腸を傷つけたことで、

牛の排泄物に含有されていた有害な大腸菌が

何らかの形で食肉に付着していた可能性が高いと、

先生は推察していらっしゃいます。


つまり、バクテリア、ウイルス、菌を

保有したり取り扱う可能性の高い

医療従事者や調理師といった職業に在る方たちにとって、

常に感染ルートを思い描いて対策を怠らない

「 想像力が大切 」 とのこと。


専門家でない私たちも、医療や食事の提供を受ける際、

それが当たり前のサービスと過信せず、

自己防衛力と本能を働かせていたいものです。

 


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(放送中にご説明くださった先生のご研究内容を示すPC画像。

 人体で増殖したウイルスが体外に分離放出される際に、

 人の細胞とウイルスが接合している部分を

 切り離す働きをするタンパク質、とのこと。

 

 私たちの与り知らない所で、

 こんな闘いが繰り広げられているんですね。)

 


額賀先生も、お父さん。

皆さんは、どんな父の日をお過ごしでしょうか。

 

正蔵師匠のお宅では、毎年、父の日の夜に、

お父さまである初代・林家三平師匠の好物だった

のり弁当を

ご家族そろって召し上がるそうです。


かけがえのない時間を共有することで、

ご家族の絆、ご一門の絆として、

明文化できないオモシロ遺伝子が

脈々と受け継がれていくことでしょう。


                    石川真紀


番組日記 | 2011年6月19日 08:00

6月12日(日) 涙のコレクトコール

今週は、

城西国際大学 薬学部 医療薬学科 准教授、

額賀 路嘉(ぬかが・みちよし)先生の授業でした。

 

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今日の授業は、ホームルーム風。

専ら、

額賀先生が、かつて研究の為、6年間留学された

アメリカ・コネチカット州での暮らしについて、

伺いました。


アメリカ北東部に位置し、

西はニューヨーク州、南は大西洋に面するコネチカット州は、

額賀先生曰く、カントリー・サイド。


至る所に牛やウサギも共存する、

自然豊かな土地だそうです。


正蔵師匠も「留学してみたくなった」と仰るように、

額賀先生と ご家族の体験談は、示唆に富むものでした。


留学にかぎらず、

世界と、人と、出来るかぎり多くの出会いを持ち

見聞を広めることは、

必ずや人生の糧になるはず。


海老名家では、

中学卒業後、高校に進学するまでの春休みに、

海外へ1人旅する機会が与えられるそうです。


日本を出発する日、寂しさのあまり大泣きした正蔵少年は、

サンディエゴのお知り合い宅にホームステイされた間、

スポンジが水を吸うように多くを会得されたことでしょう。


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可愛い子には旅をさせろ ―


ホームステイ先から当時の正蔵師匠がかけた

国際電話のコレクトコール接続を、

お母さまである海老名香葉子さんがお断りになったのは、

かけがえのない ご子息への愛情と信頼から、ですよね!?


  
                         石川真紀


番組日記 | 2011年6月12日 08:00

6/12・19(日)のゲストの先生は・・・

城西国際大学 薬学部 医療薬学科

准教授 額賀 路嘉(ぬかが みちよし)先生

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先生の研究は『タンパク質の立体構造解析』

何やら難しいことをしていると思いますが・・・・

一体どんな研究なのか?私達の体に大きく関係する『たんぱく質』、薬との関係は一体なんでしょうか?

じっくり伺って行きます。

 

お楽しみに!


今週のゲスト | 2011年6月 6日 08:00

6月5日(日) 聞き上手

今週も、

城西大学 経営学部 マネジメント総合学科 教授、

大島 卓(おおしま・たく)先生の授業でした。


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昨今、注目され続けている

ピーター・ドラッカー氏のマネジメント論、経営哲学が

他に類を見ないほど広く読解され、浸透している、

日本の国民性について、

大島先生は、

日本には、よりよいモノを海外から学びつつも、

伝統的に

匠の文化が根づいていることの強味を説いていらっしゃいました。

 

日本独特の文化の厚さを成し、誇りの中核に構えるものこそ、

匠の技。

 

影響されやすい部分を保ちながら、

本当に大切なことを自然と受け継いでいる私たちは、

艱難辛苦を乗り越える力を兼ね備えているはずです。

 

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そして・・・

正蔵師匠曰く、

ご自身が知るかぎりにおいて大多数の落語家さんたちは、

内向的で、人見知り、恥ずかしがりやさんなのでは、とのこと。

 

娯楽の殿堂であり、

噺家さんたちにとっての鍛錬の場である寄席や独演会において、

会話やスピーチが得意と自認して憚らない噺家さんが存在していたなら、

早々に伝統は途絶えていたことでしょう。

 

お話を上達させるには、

相手のお話の真意に耳を傾ける聞き上手になること、というのは、

人間関係を築く上での礎。

 

私もきっと、一人の人間として生涯をかけて

' 完成 ' を目指すことになりそうです。

 
                        石川真紀


【 ON AIR MUSIC 】

   マイ・ホーム・タウン / ポール・アンカ


番組日記 | 2011年6月 5日 08:00

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