林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

10/3・10(日)のゲストの先生は・・・

城西国際大学福祉総合学部 准教授
堀千鶴子(ほりちづこ)先生。

堀先生の主な研究テーマは
「女性福祉論」と「婦人保護事業」です。

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女性は、強くなった、強くなった、と言われて久しいですが
それでも、特に女性を保護し、支援するための事業
「婦人保護事業」が必要とされる現実があります。

「婦人保護事業」とは、どんなものか?
社会福祉の中でも女性をめぐる問題にはどんなことがあるか?
また、今、「福祉」を勉強している学生さんに
堀先生は何を求めていらっしゃるかなど、
来月3日、10日の2週にわたりお話を伺います。

 


今週のゲスト | 2010年9月27日 08:00

9/26(日) 『音楽療法』の極意

先週、森平先生が教えてくださった『音楽療法』について
今週は、さらに掘り下げて伺いました。

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『音楽療法』は、クラシック音楽を聴いて、3つの方向に
注意を向ける。

① 音楽そのもの
② 体の感覚
③ 浮かんでくる考え、気分など心の中

この3つの方向に注意を向ける訓練をしていると
「今、自分は?」と、その時々の<ありのままの自分>に
気づけるようになる、ということです。


先週、森平先生が 『音楽療法は、音楽を使った≪禅≫』 と
おっしゃったことについて、

正蔵さんが『座禅をするとき、どうしても雑念が浮かんで
なかなか"無"の状態にならないのだけど・・・』と言うと

森平先生は『"無"にしようとするから"無"にならない。
雑念は、やめようとすればするほど強くなるもの』

だから、

『浮かんでくることを受けとめ通り過ぎさせる。
自分の中で起こっていることを、ありのままに受け入れて
受け流す。それを続けることで(自分はどうすればいいか)
最善の対処方法を考えることができる』


___という≪音楽療法の極意≫を教えて下さいました。


___起こっていることを受け入れて、受け流す。
   それを続けることで、最善の対処方法に気付く___


これは、良いことを教わりました。


ちなみに、『音楽療法』に使う音楽は、クラシックでも、
オペラなど歌詞のないもの。眠気を誘うような単調なものでなく
いろいろな種類の楽器が使われているものがよい、とのこと
でした。

曲は何でもよいのですが、あえて先生にお勧めの曲を伺うと

【モーツァルトの協奏曲】第2楽章
(先週、私たちが聴いたもので、ゆったりした曲)

次に聴くとしたら、その第3楽章(明るくアップテンポの曲)

そして、そのあとは、ベートーベンの交響曲やブラームス、
ドボルザークなど、曲調が重厚で盛り上がるものがよい__
とのことでした。

音楽を聴く時間は、いつでもよいのですが、
特に不眠に悩む方は、寝る前にやると、効果てきめん。
グッスリ眠れるそうですよ!

早速、試してみましょうか?


【今日の一曲】

セイリング / ロッド・スチュワート 


番組日記 | 2010年9月26日 08:00

9/19(日) 音楽を使った≪禅≫

森平直子(もりだいらなおこ)先生のご研究の中心テーマは
『音楽療法』


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『音楽療法』というのは、音楽を利用して心身ともに
健康に導いていく治療法のことで、音楽を「聴く」治療法と
音楽を「演奏する」治療法の2種類あり、森平先生は、
音楽を「聴く」音楽療法、『<調整的>音楽療法』を
研究していらっしゃいます。

『音楽療法』は、たとえば「集中力をつけたい」とか
「人前で緊張しないようにしたい」とか、それぞれ問題を
抱えている人が、音楽を聞いて自分の望むいい状態に
<調整していく>治療法で、1回音楽を聴いたらすぐ
望むようになる、というものではありません。
森平先生によりますと、それは一種の訓練で、通常20回の
プログラムが組まれ、5人~10人のグループで音楽を
聴いた後、その音楽を振り返り感想を言い合う、というもの。

1回に10分~20分かかるそうですが、
今日は、先生が用意して下さった4分の音楽
(モーツァルトのバイオリン協奏曲)を聴いて、正蔵さんと私とで
実際に『音楽療法』を体験してみました。

 

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あなたもラジオを聞きながら、やってごらんになりましたか?
ちょっと、振り返ってみましょう。

聴く「音楽」は、クラシック音楽。
ソロ演奏ではなく、沢山の楽器を使った重奏的な演奏がいい
とのこと。
そして、目を閉じて、楽な姿勢で、以下の3つの点に注意を向けて
音楽を聴く。

① 音楽そのもの  
②(音楽を聴いている時の)体の感覚はどうか?
③(音楽を聴いている時に)浮かんでくる考え
  どんな気分になるか? 


音楽を聴いている間、この3つの点に繰り返し注意を向け
そして音楽を聴き終わって、感想を言い合う。

これを20回繰り返します。
聴く音楽は同じではなく、感情を揺さぶるものであったり、
アップ・テンポのものだったり、ストラビンスキーの曲のような
不協和音の混じったものだったり・・・・

その時々の曲を聴いて自分はどう感じるか、同じ曲であっても
日によって違う気持ちになったりする、そういう自分に
注意を向ける。
これは、その時々の自分を<ありのままに捉える訓練>
何が自分の中で起きているかを明確に捉える訓練だといいます。


『音楽療法』を終えた感想は____


理屈抜きでスッキリします!  ≪気分爽快≫


森平先生は、『音楽療法』のことを、音楽を使った≪禅≫と
表現なさいました。
まさに、座禅のあとの清々しさです。

これは、イイです! また、試してみたくなりました。

来週は、『音楽療法』を実践するときの細かな注意点など、
森平先生にさらに詳しく伺います。


 

 


番組日記 | 2010年9月19日 08:00

9/19・26(日)のゲストの先生は・・・ 

城西大学経済学部経済学科 准教授
森平直子(もりだいらなおこ)先生。

森平先生は、経済学部の教職課程の学生対象に
「カウンセリング心理学」「教育心理学」など
『心理学』を教えていらっしゃいます。

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森平先生の主な研究テーマは、心理学の中でも『音楽療法』。

ストレスがますます増え続ける社会の中で、最近急速に
普及したと言われる『音楽療法』とは、どんなものなのか?
19日は、森平先生の指導で実際、正蔵さんに体験して
もらいます。ストレスでイライラしたり、不眠気味なあなた
これは、聞き逃せませんよ!
絶対、実生活で試してみたくなる『音楽療法』について
19日と26日の2週にわたってお送りします。


今週のゲスト | 2010年9月13日 08:00

9/12(日) 「鬼ごっこ」に新しい風

羽崎先生は、子供たちに外で遊ぶ楽しさを教えようと
『鬼ごっこ協会』を設立して、「鬼ごっこ」の普及活動に
努めていらっしゃいます。 

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今の子供たちは、「競い合い」の要素を取り入れないと
モチベーションが上がらないそうで、先生は、
<陣取り形式>の新しいタイプの鬼ごっこ
「スポーツ鬼ごっこ」を考案しました。
それは_____
15m×25mのコートの真ん中にセンターラインを引き
サッカーでいえばそれぞれのゴールの位置に直径3mの
サークルを描いて、その真ん中にお宝(その土地の名産品の
人形など)を置き、センターラインを超えて敵陣に入って
<お宝>を取り合い、得点を競う、というもの。
1チーム7~8人で、試合時間は前半後半5分ずつ。
                    (延長戦あり)

各地で「スポーツ鬼ごっこ大会」を開催すると毎回盛況で、
集まった子供たちに、まず大人たちが模範演技をして
ルールを説明しますが、もう1分もすると息が上がって
ゼイゼイ。かなりの運動量だそうです。
子供だけでなく大人も興奮してワイワイのめり込める
楽しいスポーツ、それが「スポーツ鬼ごっこ」なんですね。

ところで、正蔵さんも、この夏、お友だちとお子さんたちを
含めて、たまたま「鬼ごっこ」をして遊んだそうで
『楽しかった~!』と言ってました。
えっ?今でも鬼ごっこするの?って驚きましたけど、
あなたは、今でも「鬼ごっこ」をして遊ぶことありますか?
私は、いつ頃しなくなったかなぁ?
多分、小学校の高学年頃には、やらなくなっていたかも・・・
2週にわたり羽崎先生から「鬼ごっこ」のお話を伺って
「鬼ごっこ」って楽しいものなんだなぁと、わくわくしました。

最後に、羽崎先生がお話になった一言がとても印象的でした。

『遊び』を楽しむ心は、昔も今も変わっていない。
テレビゲームに代表される今の『遊び』は、大人たちが心血を
注いで、命を削るようにして研究開発したものだけど、
「鬼ごっこ」のような昔ながらの伝承された『遊び』は
それほどの努力をしていない。伝統の『遊び』を守っていく
ためには、その伝統の中に、今の<新しい風>を入れて
いかないと結局伝統は守れない、そんなお話でした。

伝統を守るためには、<新しい風>を入れないといけない。

落語家さんである正蔵さんは、大きくうなずいて
共感していらっしゃいました。


【今日の一曲】

ダンシング イン ザ ダーク / ブルース・スプリングスティーン


番組日記 | 2010年9月12日 08:00

9/5(日) 〈鬼ごっこ博士〉

羽崎先生は、「遊び」の教育面の効果などを研究される中で
誰でも、道具なしに楽しく遊べる「鬼ごっこ」に注目し
研究を続けて20年。
「鬼ごっこ」について話し出すと、もう止まりません。

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まず、「鬼ごっこ」の歴史について____
____いつ始まったか?なんてナンセンス。
極端に言えば狩猟時代からあったと言えるでしょう。
「追う」「追われる」という状況は日常だった・・・・とのこと。
(そう言われてみれば、そうですネ)

また、「鬼ごっこ」は日本ならではの伝統的な遊びだと
思っていたら、そうではないんです。
世界でも「鬼ごっこ」遊びはあるんです。ヨーロッパでは
中世に「TAG(タッグ)」という言葉が出てきますが、
これが「鬼ごっこ」のことだそうです。
ただ、追いかける側が「鬼」であるのは世界でも日本だけ、
これは、お祭り(宗教)的な要素の〈鬼ごと〉に起源が
ある、とのお話でした。
子供の頃、何の気なしに遊んでいた「鬼ごっこ」にも
深~い歴史があるんですネ。

また、羽崎先生は「鬼ごっこ」は
《あらゆるスポーツの原点である》とおっしゃいます。
サッカーも、バスケットボールも、ボールがなかったら
「鬼ごっこ」でしょう?____と。

ただ、今の子供たちは、ボールなど道具があると遊べるのに
何も道具がないと遊ぼうとしない。
野球やサッカーをする少年が多い、といっても
全体から見ればごくわずかで、その他大勢の子供たちは
何か身体を動かして思いっきり遊びたいと思っているのに、
道具がないから遊ぼうとしない。
そんな子供たちに外で遊ぶ楽しさを伝えたい_____
そうだ、昔からの「鬼ごっこ」があるじゃないか、と先生は
思ったそうです。

「鬼ごっこ」は誰でも簡単にできて、道具がなくても、技術が
なくても、すぐ遊べる。
集団で、声をかけ合って、小さな子にはハンデをつけたり、
いろいろ工夫しながら、コミュニケーションをとりながら
遊べる楽しいもの。
しかもその運動量は半端じゃなく「スポーツ」といっていい。

ということで、先生は、「鬼ごっこ」をもっと普及させようと
今年6月、『鬼ごっこ協会』を設立。
日本全国で「スポーツ鬼ごっこ大会」を開催して、
とても盛況だそうです。


羽崎先生のお話を聞いているうちに、子供の頃「鬼ごっこ」
したことを想い出して、なんだかワクワクしてきました。
大きな子供も小さな子供も交じり合って、子供たちが
「鬼ごっこ」をする昔のような光景がまた町中で見られる
ようになったらいいのになぁ・・・と思います。 

羽崎先生の「鬼ごっこ」のお話は、まだまだ続きます。
来週は、「鬼ごっこ」の他に、
先生の考えたオリジナルの遊びについてもご紹介します。


【今日の一曲】

ランナウェイ / ボン・ジョヴィ


番組日記 | 2010年9月 5日 08:00

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