『勇気をくれた名前も知らないおじさんに、感謝の気持ちを伝えるため絵本を製作!』
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2021年3月22日(月) デイリー「ホッと」トピックス
『勇気をくれた名前も知らないおじさんに、感謝の気持ちを伝えるため絵本を製作!』
リスナーの皆さんは、今、"感謝の気持ち"を伝えたい人はいますか?
偶然、知り合った名前も知らないおじさんから、大きな勇気をもらった
という女性が、感謝の気持ちを伝えようと、そのときの体験を基にした
絵本を製作し、話題となっているそうです。
絵本の作者であり、物語の主人公でもある女性・柳川侑那さん(28)。
5歳の頃からピアノを習い始め、その後、国立音楽大学・演奏科・打楽器
専修を首席で卒業されるなど、音楽一筋の人生を歩んできた柳川さん。
大学卒業後は、フリーの打楽器奏者として活動されていました。
しかし、自分よりも活躍する仲間の姿を見るたびに、焦りや不安が募っていき、
気が付くとプロになるという夢だけではなく、自分自身さえも見失ってしまい、
当時、心はボロボロの状態だったそうです。
そんななか、2017年10月17日の夜、コンサートに参加するため、山形新幹線に
乗車した柳川さんは、そこで、ひとりのおじさんと出会います。隣の席に座った
落ち着いた雰囲気のおじさんは、注文したコーヒーが手違いで2杯届いてしまった
からと、1杯を柳川さんに差し出します。そのコーヒーを受け取った柳川さんは、
優しい笑顔と、少し東北なまりのあるおじさんに、いつしか現在の自分の状況を
包み隠さず話していました。
すると、その話を真剣に聞いていたおじさんは、こう励ましてくれたそうです。
「自分らしさを手放さず、強く持ち続けなさい。優しさと強さを持ち合わせた
とき、きっと凛とした人になれるから」
この言葉を聞いた柳川さんは、自分を誰かと比べることをやめ、
前向きに生きていくことを決意します。
そして、自分に勇気をくれたおじさんに感謝の気持ちを伝えるため、
このときの体験を一冊の絵本にまとめることになったそうです。
知り合いの絵本作家・井門典子さんに手伝ってもらい、
約1年をかけて完成したのが、絵本『ふるさとの交差点』。
その最後には「おじさんとの出会いは、私の人生の分岐点になりました。
おじさんに、いつか、もう一度お目にかかりたいです」と、書かれています。
こちらの絵本『ふるさとの交差点』は、『ニコモ』から税込1430円で発売中
です。絵本通販サイト『YOMO(ヨモ)』などからもお買い求めいただけます。
なお、作者の柳川侑那さんは現在、大学の図書館に勤めるかたわら、
音楽を演奏しながら絵本の朗読をする『奏でる絵本』というグループに
所属して、活動されています。今回の絵本に付いているQRコードからは、
そちらの『奏でる絵本』による音楽付き朗読動画も観ることができるそうです。