『家康や秀吉を酔わせた名酒が320年ぶりに復活へ!』
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2021年3月2日(火) デイリー「ホッと」トピックス
『家康や秀吉を酔わせた名酒が320年ぶりに復活へ!』
日本全国、さまざまな銘柄の日本酒が存在しているなか、
かつて、あの徳川家康や豊臣秀吉らを酔わせたとされる幻の酒を、
現代に復活させようというプロジェクトが進行しているそうです!
その幻の酒というのは、静岡県の韮山地域で代々、代官の役職を務めてきた
江川家で造られていたお酒『江川酒』。
ちなみに、世界遺産にも登録された『韮山反射炉』は、こちらの江川家の
ご先祖様が中心となって造られたそうです。
そんな江川家では、集められた年貢米のなかから、手元に残ったお米の一部を
使ってお酒を製造していました。
それを、戦国時代に韮山城を築いた北条早雲が
『江川酒』と命名。
そして、その『江川酒』を全国の戦国大名に贈ったところ、
たいへん喜ばれ、秀吉は花見のために取り寄せるようになり、家康は韮山へ
タカ狩りに訪れた際に称賛したという記録が残っているそうです。
また、あの織田信長も取り寄せたとのこと。
しかし、江戸時代中期の元禄11年(1698年)に、幕府による代官制度の
改革により、年貢米が手元に残らなくなったため、『江川酒』の製造は途絶えて
しまいました。
そんななか、去年5月、江戸時代の製法が記された書物が発見されたことから、
"幻の酒を復活させよう"という機運が高まり、伊豆市にある酒蔵
『万大醸造』のタンクを使って、今年の1月から仕込みを開始。
当時の道具を再現するのは難しいものの、白米やこうじ、水の量はほぼ製法書に
書かれた通りに仕込みを進めているそうです。ちなみに、現代の日本酒作りの
製法と比べると、使う水の量が少ないのだとか。
また、先日は、江川家の42代当主のかたも見学に訪れ、
完成に向けて大きな期待を寄せられていたそうです。
まもなく、およそ360リットルの『江川酒』が完成する予定となっていますが、
今回の分は、醸造のための資金を寄付してくださった皆さんへの返礼品にとして
配られるため、一般販売はないそうです。
ただ、寄付金のほうはまだ受け付けているということですので、詳しくは、
伊豆の国市にある観光案内所『まちすけ』までお問い合わせください。