『東京大学の広報誌が書籍化され、話題に!』
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2020年12月2日(水) デイリー「ホッと」トピックス
『東京大学の広報誌が書籍化され、話題に!』
みなさんは、東大の広報誌をご覧になったことはありますか?
実は、大学の外部に向けて、東大に関するいろいろな情報を紹介するために、
『淡青(たんせい)』という広報誌が年に2回発行されています。
そのなかで、かつて異例の大好評を博した特集記事があったらしく、
その記事が東大の広報誌としては初めて書籍化され、話題となっているそうです!
その特集記事というのは、2018年の9月号に掲載された『猫と東大。』。
こちらの特集を企画した東京大学・広報課の高井次郎さんは、
当初、農学部のキャンパスのそばにハチ公と上野英三郎博士象が設置されている
縁などもあり、「犬」をテーマにしようと考えていたそうです。
しかし、多くの書物が出版されるなど、当時、空前の"猫ブーム"が訪れていたことや、
意外にも東大と猫にはいろいろな関係があったことから、最終的に『猫と東大。』
というテーマとなったそうです。
『猫と東大。』と聞くと、ポップな感じのテーマに思われますが、
内容に関しては、さすが東大らしく、「『吾輩は猫である』に見る『皮膚』の
『彩色』の政治学」という寄稿文をはじめ、浮世絵などの所蔵史料でたどる
猫の歴史、社会学者が読み解く猫ブームの理由、東大動物病院が取り組んでいる
ペットの問題行動の分析や、アルツハイマー病の解明と猫に関する研究など、
かなり知的好奇心をくすぐる特集になっているそうです。
また、東大の教授4人による『猫を愛し、猫に学ぶ。』というテーマで行われた
座談会の記事では、「猫にパソコンを落とされ、学会に向けて用意していた
資料が消えてしまい、1週間、猫と険悪な関係になった」という、
ちょっとほのぼのとしたエピソードなども披露されているのだとか。
すると、その号が発行された当時、SNSなどを通じて大きな反響を呼び、
一般向けに用意された1万部が、すべてはけるという極めて異例の事態に!
そして、その反響の大きさを知った出版社から書籍化の話が持ち込まれ、
今回、『淡青』史上初となる快挙が実現したのだとか。
なお、当時の特集記事だけではなく、大幅に加筆された内容となっているそうです。
こちらの本『猫と東大。 猫を愛し、猫に学ぶ』は、
ミネルヴァ書房から税別2200円で発売されています。
詳しくは、『ミネルヴァ書房』のホームページをご覧ください。