『自宅のお風呂で湯治ができる!?』
※放送終了後1週間しかお聴きになれません。
※詳しくはコチラをご覧ください。
2020年8月26日(水) デイリー「ホッと」トピックス
『自宅のお風呂で湯治ができる!?』
知ってはいても、実際に「湯治をしたことがある」という人は、
少ないのではないでしょうか?
温泉地に長く逗留して、心と体の疲れを癒す湯治。
その湯治の効果を、自宅のお風呂で得られるという画期的なプログラムが、
東京ガス都市生活研究所で開発されたそうです。
ということで、きょうは、「おうち湯治」を行うときのポイントや、
「おうち湯治」が心身に与える効果をご紹介します!
まず、湯治の効用は3つあります。
温泉地で「お湯の作用」「運動・栄養」「温泉地の自然環境」という
3つの刺激を得ることによって、体調を整えていきます。
しかし、現代の生活の中で、温泉地に数週間も行くことは
簡単なことではありません。
この点に注目し、自宅で湯治の効果を得るために
東京ガス都市生活研究所が開発したプログラムが「おうち湯治」です。
「おうち湯治」は、「おうち」で取り組める行動で、
本来あるべき人間の朝晩の体温の上下変化、メリハリをしっかり作り出すことを
目指したプログラムです。
こちらの「おうち湯治」プログラム。
「おうち湯治」を行った人と、通常通りの生活を行った人の状態を比べたところ、
睡眠の質や健康感が上がったという興味深いデータが得られたそうです。
では、ここからは、その「おうち湯治」の実践方法などをご紹介します!
「おうち湯治」プログラムは、本格的な湯治と同じように、3週間行います。
「入浴」に「軽い運動」「就寝時の瞑想(自律訓練法)」を組み合わせたもので、
自宅で簡単にできるのがポイントです。
平日は朝と夜だけ。
朝は徒歩運動と、冷ためのシャワー。
夜は、全身浴と就寝時の瞑想を行います。
運動と全身浴は、1週間ごとに所要時間を徐々に増やしていきます。
具体的には、全身浴は、浴槽に浸かる時間を1週目は5分、2週目は7分、
3週目は10分と増やします。
徒歩運動は10分、15分、20分と増やします。
そして、休日は、夕方に徒歩運動と温かいシャワーが加わります。
なお、全身浴を行う際は、食後1時間は避けること!
また、就寝の1時間以上前には済ませておくのもお忘れなく。
「おうち湯治」のキーポイントのひとつである、朝の冷ためのシャワー。
25~28℃と聞くと、冷たく感じるかもしれませんが、ご安心を。
まず最初に40℃程度の温かいシャワーを浴び、温かさを十分に感じてから
開始します。
冷ためのシャワーをかける順番は、必ず心臓から遠い場所から。
ひざ下、太もも、腕、肩、お尻、背中、お腹の順に浴びていきましょう。
続いて、就寝時の瞑想のやり方
①あおむけで布団に入る。
②「気持ちが落ち着いている」と2回唱え、10秒あけて再び2回唱える。
③体の部位に意識を集中し、「右手が重た~い」と唱え、10秒あける。
これを右手⇒左手⇒両手⇒右足⇒左足⇒両足⇒両手・両足の順番で、
3セット繰り返す。
④③と同じパターンで、「右手があたたか~い」と唱えるのを3セット繰り返す。
これらのプログラムにより、メリハリのない状態にある体に、
冷ためのシャワーや就寝時の瞑想などで自律神経に刺激を与えたりすることで、
体の本来の体温リズム・機能を整える作用=「総合的生体調整作用」が
うまくはたらくように促していくことになるそうです。
病気こそしていなくても、ストレスを抱えていたり、疲れをためていたりする
場合が多い現代人。
ご家庭でできる「入浴」を更に進化させた「おうち湯治」プログラムで、
日々を健やかに過ごせるようになるといいですね!
不要な外出は控えると共に、熱中症にはくれぐれもご注意ください。
入浴の際はしっかり水分補給をして下さい。
(水分の代わりに、お酒はNGです)
なお、家(うち)のコトで役立つ情報を提供する、東京ガスくらし情報サイト
「ウチコト」には、きょうご紹介したようなお役立ち情報だけではなく、
家事や子育てなど、さまざまな情報が掲載されていますので、
「ウチコト」で検索して、ぜひご覧になってみてください。