『戦争の記憶を子どもたちに伝えるために、 落語家が絵本を製作!』
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2020年7月1日(水) デイリー「ホッと」トピックス
『戦争の記憶を子どもたちに伝えるために、落語家が絵本を製作!』
戦争を知らない世代が圧倒的に多くなっているなか、戦争の記憶を子どもたちに伝えようと、
落語家の林家しん平さん(64)が、戦争をテーマにした絵本を製作し、話題となっているそうです!
『えくぼのかよちゃん』と名づけられた、こちらの絵本で描かれているのは、
およそ10万人が犠牲になったとされる、1945年3月10日の東京大空襲。
お話のモチーフとなっているのは、その東京大空襲で多くの家族を失い、
わずか11歳で戦争孤児となった、林家一門のおかみさんで、エッセイストの
海老名香葉子さん(86)の体験談。
実際、今回の絵本の文章も香葉子さんご本人が担当されています。
19歳のとき、香葉子さんのご主人・初代林家三平さんのもとに弟子入りした
林家しん平さんは、ひとつ屋根の下で暮らすなかで、若い頃から東京大空襲の
記憶を繰り返し聞かされてきたそうです。
そして、今回、子どもたちに少しでも戦争のことを知ってもらおうと、
絵本作りが企画されると、映画監督から衣装作りまでこなすほど器用で、
しかも、若い頃は漫画家を目指したかったというくらい絵が得意な
林家しん平さんに白羽の矢が立ち、絵を担当することになったのだとか。
今回の絵本では、海老名香葉子さんの記憶をもとに、東京大空襲の前の
家族団らんの様子から、爆撃機B29が飛んできて東京の街が焼き尽くされる様子、
そして、家族を失った香葉子さんが焼け跡で、「一人で生きていく」
という決意をするところまでが描かれています。
ただ、全部で32ページあるなかで、空襲のことを描いているのは、
わずか2ページほど。そのほかのページでは、ほのぼのとした家族の日常が
描かれているとのこと。
また、絵を担当するにあたって林家しん平さんは、出来る限り忠実に"色"を再現しようと、
東京大空襲を描いた本や映画などを見たり、
実際に空襲を受けた場所を歩いてみたりしたそうです。
そして、香葉子さんに確認しながら、およそ2ヶ月をかけて完成にこぎつけたということです。
こちらの絵本『えくぼのかよちゃんの』は、金の星社から1200円+税で発売中です。
詳しくは、『金の星社』のホームページをご覧ください。