『黄門様も愛した"幻のお茶"が復活!』
※放送終了後1週間しかお聴きになれません。
※詳しくはコチラをご覧ください。
2020年5月26日(火) デイリー「ホッと」トピックス
『黄門様も愛した"幻のお茶"が復活!』
では、そんな邦丸さんのためにも、きょうは、その"幻のお茶"についてお伝えします!
今回、復活したのは、光圀公が名付け親ともされる「初音」という品種。
茨城県・城里町にある古内地区のお茶農家のみなさんが中心となり、
2014年から復活プロジェクトを進めていました。
こちらの地区で生産されるお茶は「古内茶」というブランド名で広く知られ、
その「古内茶」のルーツとされるのが、今回、復活を果たした品種「初音」なのだとか。
一説によりますと、江戸時代、光圀公が古内地区にあるお寺を訪れた際、
そこで出されたお茶の風味を気に入り、寺にあった茶の母木を「初音」と命名し、
地域で栽培するように奨励したと伝えられているそうです。
そのような歴史的背景もあり、お茶の栽培が盛んになった古内地区ですが、
2011年に発生した東日本大震災による原発事故の後、国の指示により、
1年間、新茶の出荷を停止することに......。
さらに、出荷を再開してからも風評被害により、売り上げは大幅に落ち込んでしまったそうです。
そんななか、「もう一度、古内地区をお茶で盛り上げよう!」と始まったのが、
今回の"「初音」復活プロジェクト"でした。
光圀公が訪れたお寺に今も残る母木から穂を切り出し、そこから丁寧に時間をかけて苗を育成。
ようやく1000本ほどの苗木が成長したところ、茶畑に植え付けました。
そして、まもなく収穫を迎える準備が整ったそうです!
今回の収穫量は、ごくわずかであるため、一般に流通するのはもう少し先に
なりそうですが、イチから大切に育ててきた地元の方々は、たいへん喜ばれているとのことです。
市場に流通する日が来たら、いつか飲んでみたいですね!