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デイリー「ホッと」トピックス

『港区にある、かつての「見番」が、文化交流施設としてリニューアルオープン!』

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P1010721.JPG2020年4月13日(月) デイリー「ホッと」トピックス
『港区にある、かつての「見番」が、文化交流施設としてリニューアルオープン!』


あらためて「見番」というのは、置き屋・料亭・待合からなる「三業」を取りまとめ、
芸者さんの取り次ぎや遊興費の精算などを行う施設です。
かつて、その見番として使われていた建物が、伝統文化の発信や
地域交流のための施設に生まれ変わり、話題となっているそうです!


その建物があるのは、文化放送からも近い港区・芝浦地区。
芝浦花柳界の見番として1936年(昭和11年)に造られた建物で、
都内に残っている唯一の木造見番建築なのだとか。


こちらを建設した施主は、当時の三業組合長で、目黒雅叙園(現在のホテル雅叙園東京)の
創業者でもある細川力蔵(ほそかわ・りきぞう)さん。
また、「昭和の竜宮城」と称された雅叙園を担当した棟梁が手がけており、
重厚な外観と繊細な内部の意匠がともに美しいと評判の建物でした。


しかし、見番として使われていたのはわずかの期間だけで、戦後は港湾労働者の
宿舎「協働会館」となり、2000年まで使用されていました。


その後、老朽化のため取り壊されることも検討されていましたが、
保存・活用を望む地域の声を受け、また文化財としての価値の高さなども
考慮され、港区の指定有形文化財となり、保存が決定。
その後、保存整備工事が進められ、このたび、伝統文化に関係した公演、講座、
展示などを行う施設「港区立伝統文化交流館」として生まれ変わりました。


ちなみに、かつて芸者さんのおさらい会などに使われていたという、
百畳もある大広間では、今後、落語の公演などが計画されているほか、
地元住民の皆さんによる利用も受け付けるそうです。


こちらの「港区立伝統文化交流館」は、JR田町駅または都営地下鉄・三田駅
から歩いて10分ほどの場所にあります。
開館時間は、午前10時から午後9時まで。
入場は無料。
喫茶室ではランチの提供も行います。
ただ、本来であれば4月1日にオープンとなる予定でしたが、
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により臨時休館となっています。
今後の日程など、詳しくは港区のホームページをご覧ください。

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