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デイリー「ホッと」トピックス

『懐かしの「食堂車」をテーマにした企画展が開催中!』

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2019年9月30日(月) デイリー「ホッと」トピックス
『懐かしの「食堂車」をテーマにした企画展が開催中!』


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日本の鉄道で食堂車が誕生してから、今年で120周年を迎えたことを
記念して、現在、さいたま市にある鉄道博物館で『走るレストラン
~食堂車の物語~』という企画展が開催されています。


ちなみに、日本の食堂車は1899(明治32)年、当時の山陽鉄道が京都~三田尻
(現在の防府)の間で食堂車を連結したことが始まりとされていますが、当時の
利用者は富裕層や上流階級の方が、ほとんどでした。


その後、1906(明治39)年の鉄道国有化以降、それまで食堂車を利用できなかった
一般庶民にも利用しやすい環境が整ってきましたが、第二次世界大戦の激化により、
状況は一変。鉄道は軍事輸送が中心となったため、一旦、食堂車は姿を消します。
そして戦後を迎え、1949(昭和24)年9月に東京~大阪間の特急「へいわ」、
東京~鹿児島間の急行「きりしま」で食堂車が復活。


1950年代以降、食堂車は多様化していき、東京~大阪・神戸間の特急「こだま」で
誕生した、立食スタイルの軽食堂・ビュフェや、東京~大阪間の急行「なにわ」
「せっつ」のビュフェに登場した「すしカウンター」など多岐に渡ったそうです。


しかし、高速化による乗車時間の短縮、駅の売店やデパ地下の充実といった
影響もあり、食堂車は数を減らしていき、1986(昭和61)年までに昼間の特急・
急行列車の食堂車の営業はすべて廃止。その後、新幹線の食堂車も2000年の
3月に廃止となりました。


今回の企画展では、そのような食堂車の歴史を、わかりやすいイラストキャプ
ションと、数々の貴重な資料や写真で紹介しています。その一例としては、
車内放送がなかった時代、食堂車のPRとして配布されたチラシの実物や、
1950年代の食堂車で使用されていたものと同じタイプの「石炭レンジ」の
実物なども展示されているそうです。


さらに、企画展の期間中、本館2階「トレインレストラン日本食堂」では、
1938年当時の昼食メニューで最も高価だったという「洋食定食」をもとに
したメニューを期間限定で提供! 
その他、「懐かしの駅弁まつり」なども開催しています。


こちらの企画展「走るレストラン ~食堂車の物語~」は2020年1月19日まで、
さいたま市にある鉄道博物館・本館2階・スペシャルギャラリー1で開催
されています。開館時間は、午前10時から午後6時まで。
基本的に、毎週火曜日が休館日となっています。
なお、鉄道博物館の入館料のみで見学できます。
詳しくは、鉄道博物館のホームページをご覧ください。

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