『芥川龍之介が恋心をつづった手紙を初公開!文豪たち恋愛にスポットをあてた企画展が開催中!!』
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2019年4月15日(月) デイリー「ホッと」トピックス
『芥川龍之介が恋心をつづった手紙を初公開!文豪たち恋愛にスポットをあてた企画展が開催中!!』
作家の芥川龍之介が、後に妻となる塚本文への恋心を親友に宛てて
つづった2通の手紙が、東京北区にある田端文士村記念館で開催中の
企画展「恋からはじまる物語~作家たちの恋愛事情」で初めて公開され、
話題となっています。
ちなみに、芥川龍之介は1914年から27年7月に亡くなるまで、
およそ13年間のほとんどを田端で過ごしていたそうです。
今回、公開されている手紙は、芥川龍之介が旧制東京府立第三中学校
時代の同級生であり、文の叔父でもある山本喜誉司に宛てた二通。
まず、1916年1月23日の手紙では、縁談が芥川家で浮上し、当初は取り合わ
ないでいたが、今は文に「可成(かなり)の興味と愛とを持つ事が出来る」
とつづっています。一方、うまく運ぶか自信が持てず、文が他人と結ばれる
ことや、自分の行く末を案じ「僕はさびしい」と結んでいます。
そして、同じ年の5月13日の手紙は一転し、「今日又 文ちやんに対する
Libeを新にした」と直接的に表現。ちなみに、「Libe」はドイツ語で愛を
意味する「Liebe(リーベ)」を誤って記したものだという。
また、文の思いが「少しでも僕にわかつてゐたら」と不安に揺れ、
まずは"外堀"から埋めようと、山本に「僕は一切を君にまかせる
さうして待つてゐる」と口添えを求めているのだとか。
この手紙が功を奏したのかはわからないが、2年後、芥川龍之介と塚本文は
田端の料亭で、無事に祝言を挙げています。
今回の企画展では、そのほかにも、林芙美子が夫・手塚緑敏に宛てた
キスマーク付きの手紙や、竹久夢二が愛人に宛てた別れの手紙など、
文豪たちの恋愛をめぐる貴重な資料が展示されています。
こちらの企画展『恋からはじまる物語~作家たちの恋愛事情』は、
田端文士村記念館・企画展示スペースにて、5月6日(月)まで開催中。
入館料は無料。田端文士村記念館へは、JR京浜東北線または山手線の
田端駅北口から歩いて2分ほど。なお、原則として月曜と祝日の翌日が
休館日となっていますが、大型連休中は休まず開館しています。
詳しくは、田端文士村記念館のホームページをご覧ください。