『全国初の山岳医事務所がオープン!』
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2019年2月11日(月) デイリー「ホッと」トピックス
『全国初の山岳医事務所がオープン!』
ここ数年の登山ブームなどにより、老若男女問わず、
毎年、多くの人が山登りを楽しまれています。
その一方で、山で遭難されるかたの数は年間3000人を超し、
しかも、一部の山を除いて十分な医療体制が整っていないため、
重大な遭難事故となるケースも多くなっています。
そんななか、日本登山医学会の認定資格を持つ内科医の神田橋宏治さんが、
少しでも山での遭難事故を減らそうと、事前に医師・看護師の同行や登山
計画作成の助言などをしてくれる「山岳医事務所」を、全国で初めて東京
・文京区に開設し、話題となっているそうです。
神田橋さんは10年ほど前から、体力作りのために登山を開始。
そして、2012年の夏ごろ、標高1977メートルの谷川岳を登山中、
神田橋さん自身が深刻な脱水症状に陥るという体験をしたそうです。
さらに、その後、体調を崩した登山者にたびたび遭遇したことで、
真剣に"山のリスク"を考えるようになったという。
そして、2017年に国内山岳医の資格を取得。
ちなみに、日本登山医学会では現在、国内山岳医として約80人を認定。
高山病や凍傷、高所生理学などの座学に加え、登山技術の習得が必修で、
雪崩の救出訓練なども義務づけているのだとか。
その国内山岳医の資格を取得した後、仲間の山岳医や看護師とともに、
ボランティアで診療所のない山の巡回パトロールを始めた神田橋さん。
こうした活動を通じて、登山者が医療面のサポートを気軽に受けられる
組織の必要性を感じ、今回の「山岳医事務所」の設立を決意。
去年の末に開設した「山岳医事務所」では......、
・付き添い登山(日本登山医学会認定の医師・看護師の同行、山岳計画の作成)
・講演活動(登山やトレイルランニングの有用性と危険性の啓発)
・企業・団体向けアドバイス(開催者向けに医療面でのアドバイス)
・山関係のイベントサポート(救護班として救護体制の統括や実務)
などを中心に行っているそうです。
これから春を迎え、山登りを楽しまれるかたが増えてくる時期となります。
初心者の方はもちろん、ベテランの登山家でも何か不安がある方などは、
ぜひ、こちらの「山岳医事務所」に相談してみてはいかがでしょうか?
詳しくは「神田橋宏治山岳医事務所」のホームページをご覧ください。