『大学生が「心肺蘇生法」を楽しく学べるカードゲームを考案!』

※放送終了後1週間しかお聴きになれません。
※詳しくはコチラをご覧ください。
2019年1月23日(水) デイリー「ホッと」トピックス
『大学生が「心肺蘇生法」を楽しく学べるカードゲームを考案!』
楽しく遊びながら「心肺蘇生法」について学ぶことができる
カードゲームを、八王子市にキャンパスがある創価大学の学生が考案し、
早くも話題となっているそうです。
考案したのは、創価大学・経営学部の安田賢憲(やすだ・よしのり)准教授の
ゼミ学生7人により構成された「Team CUE」のメンバー。
楽しみながら生命を守る人づくりにつながるとして、
地元・八王子の市立小学校での活用も検討されているのだとか。
こちらのカードゲームを作ることになったのは、プロジェクト副リーダーの
3年・鳥海健一さん(21)が仲間に自身の体験を語ったのがきっかけだったそう。
鳥海さんが高校2年の時、持病のある妹が発作を起こして風呂場で倒れ、
意識を失いました。
救急搬送され一命を取り留めましたが
「家族の生命の危機を前に、何もできない自分が悔しかった」といいます。
すると、その話を聞いたゼミの仲間から、
「子どもの時から救命措置について知っていれば、身近な人の命を守れる行動が
とれる」
「やらされる感じでなく、楽しく身につく方法はないだろうか」
という声が上がり、そこから議論を重ね、カードゲーム作りが始まりました。
カードは、心肺蘇生法の手順をイラストと言葉で表現しています。
・「(心肺停止状態で倒れた人の)肩をたたきながら呼びかける」
・「119番とAED(自動体外式除細動器)を周りの人に頼む」
・「(心臓マッサージで)1分間に100~120回、胸の真ん中を強く押す」
などのカードを、より早く並べられるかを競います。
また、「AEDが見つからない」といった不測の事態を示す攻撃カードもあり、
対戦相手に出された時に適切な対処法を伝えられないと、自前のカードが減って
しまうのだとか。
製作する過程では、東京医科大・八王子医療センターの救急救命士らに
インタビューを行い、現場で実際に起こるトラブルを聞き、
ゲームに採り入れたほか、監修も協力してもらったそうです。
そして、去年8月以降、八王子市内の子どもサッカークラブや学童保育所に
出向き、カードゲームの講座を開いたところ、
小学生63人の心肺蘇生法の理解度は、実施前はおよそ2割だったのが、
実施後はおよそ8割に向上!
また、先日行われた、八王子市内にある25の大学・短大・高等専門学校に
通う学生が、研究成果やアイデアを発表し合う「大学コンソーシアム八王子」
というイベントにおいて、182件の発表のなかから見事、最優秀賞を受賞!
カードは2月に完成予定となっており、すでに学童保育所や企業関係者など
市内・市外問わず30組から購入予約が入っているとのこと。
詳しくは、「Team CUE」のホームページをご覧ください。