『17年前に出版された無名の日本人作家の児童書が、世界で話題に!』

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2019年1月16日(水) デイリー「ホッと」トピックス
『17年前に出版された無名の日本人作家の児童書が、世界で話題に!』
本のタイトルは『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』。
東京都にお住まいの作家・岩佐めぐみさん(60)が、デビュー作として2001年に出版したもの。
イラストは、絵本作家の高畠純(たかばたけ・じゅん)さんが担当しています。
ひとりぼっちのキリンが会ったこともない誰かに「きみのことをおしえて」と
手紙を出し、物語は始まる。手紙を受け取ったペンギンと手紙で質問しあいながら、
互いの姿に想像を膨らませる。ついに対面を果たすが、初めて見た相手の姿は......
というストーリー。
こちらの本のドイツ語版が、去年10月、権威あるドイツ児童文学賞・児童書部門を受賞!
ちなみに、日本生まれの本がドイツの文学賞を受賞するのは、初めてのことなのだとか。
現地で行われた授賞式には、実際に岩佐さんも参加。受賞者に授与される
ミヒャエル・エンデの作品の登場人物『モモ』を象ったブロンズ像を受けとり、
ドイツ版のイラストを担当したイラストレーターや翻訳家たちと共に、
喜びを分かち合ったとのこと。
日本では地道に版を重ねていき、これまでの累計発行はおよそ4万部。
海外では2003年の韓国を皮切りに、台湾、ブラジル、メキシコ、中国、
ニュージーランド、トルコ、ドイツで出版されており、今後、ロシア、ギリシャ、
ルーマニア、ベトナム、イタリアなどでも出版される予定。
なお、ドイツでは受賞の影響もあり、発売からわずか1年ほどで、
日本と同じく4万部発行されているのだとか。
ちなみに、中南米の国では「識字教育」の一環で子どもたちに配られたほか、
イギリスでは読書の喜びを育もうとする取り組みの中で活用されたそうで、
岩佐さんは、それぞれの国で様々な読まれ方をしていることに驚いたといいます。
こちらの児童書『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』は、
偕成社から1080円で発売中です。
詳しくは、偕成社のホームページをご覧ください。