『奇跡の復活を遂げた桜のお話が絵本に!』
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2018年12月19日(水) デイリー「ホッと」トピックス
『奇跡の復活を遂げた桜のお話が絵本に!』
物語の舞台となるのは、宇都宮市立・城山西小学校。
そのシンボルとして校庭に立つのが、「孝子(こうし)桜」と名付けられた1本のシダレザクラ。
宇都宮市の天然記念物で樹齢400年を超えるという「孝子桜」。
その名前には、「親思いの息子が、病気の父にサクラの花を見せたいと
祈り続けたら、冬に花が咲いた」という民話に由来するそうです。
児童数の減少により、城山西小学校が廃校の危機に陥る数年前から、
樹勢の衰えが深刻化していたという「孝子桜」。そんななか、地域の住民などが
中心となり、樹木医らの協力を受け、樹勢の回復に努めた結果、なんと奇跡的な
復活を遂げました!
その後、学校自体の存続に向けた取り組みも本格化し、
こちらも無事に廃校を免れたという経緯があるのだとか。
『孝子桜のある日のお話』と名付けられた今回の絵本。
校庭の桜の木が突然動きだし、教室で子どもたちと一緒に英語や体操の授業に
参加したり、給食を食べたりする。しかし、年老いた木のため、張り切り過ぎて倒れそうに......。
すると、大人たちが集まり、元の場所に戻すと、再び元気を取り戻し、花を咲かせた......、
というストーリーになっています。
こちらの絵本の作者は、作家・立松和平さんの長女で、
地元・宇都宮市出身の画家・イラストレーターのやまなかももこさん。
実際に、満開の「孝子桜」をご覧になった際、そのあまりに美しさと
地域の人たちの思いに感動し、絵本の制作を決めたのだとか。
絵本『孝子桜のある日のお話』は、随想舎から1400円+税で発売中です。
詳しくは、随想舎のホームページをご覧ください。
なお、地元の人たちの奮闘により、廃校の危機を乗り越えた学校の様子が
映画化され、「奇跡の小学校の物語」というタイトルで来年上映されるそうです。