『"幻の駅"がアート空間に!?』
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2018年12月12日(水) デイリー「ホッと」トピックス
『"幻の駅"がアート空間に!?』
あらためまして、「旧博物館動物園駅」は京成本線が開通した1933年12月に
オープン。上野動物園を訪れる家族連れや、東京芸術大学の学生などが利用して
きたが、利用者の減少や、ホームが短く4両以上の電車に対応できないなどの
事情もあり、営業休止。そして、廃止となっていった。その後は、解体される
ことなく、非常用の脱出路や資材置き場として残されていました。
そんななか、東京藝術大学と京成電鉄が去年6月に連携・協力に関する包括
協定を結んだことがきっかけとなり、そこへ今年の4月「旧博物館動物園駅」が
鉄道施設として初めてとなる、東京都選定の歴史的建造物に選ばれたことや、
駅の復活を求める地元の声が高まっていることなどを受けて、
今回、上野の新たな文化拠点として現代アートの展示企画を行うことに。
アートスペースは駅舎の1階部分のおよそ50平方メートルと、
地下への階段の途中まで。駅舎の扉は、上野エリアにある東京国立博物館や
国立西洋美術館など、9つの文化・芸術施設をモチーフに、東京藝術大学の
美術学部長・日比野克彦さんが新たにデザインした。ちなみに、日比野さん
自身も学生時代、こちらの駅を利用していた一人なのだとか。
現在は、アナウサギをイメージしたオブジェなどの作品展示が行われている
ほか、ジャイアントパンダ「ホアンホアン」の頭蓋骨模型などを展示している。
また、トイレの案内板や壁の落書きなどは営業当時のまま残しているのだそうです。
こちらのアート空間は、12月23日までと、来年1月4日~2月24日までの
金・土・日曜の午前11時~午後4時まで、無料で一般公開している。
現在、大変混雑しており、安全のために時間指定の整理券対応となっている。
その後も、新たな作品展示や演劇、音楽演奏の場として活用される予定とのこと。
なお、詳しくは、上野周辺において、きょう紹介したような取り組みを展開して
いるプロジェクト「ウエノイエス」のホームページなどをご覧ください。