『380年以上続く「江戸糸あやつり人形」を 次代に継承し、後世に!』
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2018年12月4日(火) デイリー「ホッと」トピックス
『380年以上続く「江戸糸あやつり人形」を 次代に継承し、後世に!』
「結城座」は、徳川三代将軍・家光の時代だった1635年(寛永12年)に、初代・結城孫三郎が旗揚げして以来、380年以上に渡って伝統を紡いできた一座。
現在では、「東京都無形文化財」「国記録選択無形民俗文化財」に指定されるなど、日本で唯一の江戸糸あやつり
人形の劇団として活動を続けています。
かの平賀源内も作品を書き下ろすなど、江戸の人々の心を掴んだ結城座の「江戸糸あやつり人形芝居」は、現在では
世界の名だたる演劇フェスティバルからも注目を集める存在です。
そんななか、結城座では、この伝統芸を次の世代に継承し、100年先・200年先まで遺していくための取り組みに力を入れ始めています。
その背景には、現在、人形を操れる技芸員の数が研修生を含めても8人と、これまでで最も少なくなっているという事情もあるのだとか。
ちなみに、75歳の座長を筆頭に、最年少は33歳まで幅広い年代のメンバーが在籍しています。
取り組みの一環として10月には、10年ぶりにスタジオを一般に公開。
職員らが解説をしながら、稽古場や人形の保管倉庫などを案内したところ、見学者たちは、普段、触れることのできない世界に見入っていたのだそうです。
また、来年2月からは、千代田区にある神田明神文化交流館において、人形の体験教室の開催を計画。
結城座の歴史を紹介して、参加者には人形に実際に触れる機会を設け、糸を操って動かす醍醐味を味わってもらうほか、若手メンバーによる古典演目の上演なども予定されているとのこと。
ちみに、実際の演目で使用される人形には、17本前後の糸がつるされており、それを意のままに動かし、仕草や感情までも表現できるようになるには、10年程度の修業が必要なのだとか!
次回の公演は、来年1月に武蔵野芸能劇場にて、
「宮沢賢治の写し絵劇場 ~注文の多い料理店~」を上演予定。
「江戸糸あやつり人形 結城座」の詳細や今後のスケジュールなどに関しては、
「結城座」のツイッターやホームページなどをご覧ください。