『門外不出の江戸友禅を着て、記念写真を撮ることができる !?』
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2018年11月26日(月) デイリー「ホッと」トピックス
『門外不出の江戸友禅を着て、記念写真を撮ることができる !?』
着物には京友禅・加賀友禅など、さまざまな種類がありますが、
ここ東京にも「江戸友禅」という伝統的な着物があります。
そんな江戸友禅のなかでも、極めて貴重な品々を実際に着用して、
記念写真を撮ることができるというサービスが始まり、話題と
なっているそうです。
まず、あらためて「江戸友禅」というのは、江戸独自の庶民文化が
開花し始めた文化・文政の頃、男まさりの深川芸者(辰巳芸者)が
身にまとった男仕立ての着物に端を発するもので、単純化された
構図と深みのある抑えた色彩の、粋でいなせな雰囲気を感じさせる
着物となっているのが特徴。
その後、昭和55年頃から、隅田川の浄化対策により川の水がきれいに
なったことから、江戸友禅染絵師の故・井浦深泉さんが隅田川染友禅
流しを復活させたそうです。
芸者衆が松の内に着る梅、松、桜をあしらった江戸友禅の引着(芸妓
さんが、お座敷で着る着物で、通常の着物とは違って、おはしよりを
せずに、長く裾を引いて着る着物)の真骨頂「心の絆」や、隅田川の
花火を描いた「江戸の華」、歌舞伎が題材の「安宅(あたか)の関」、
芸道に生きる芸妓の姿を三味線を弾く骸骨で表現した「執念」など、
幅広い作品を残しました。
そんな井浦深泉さんの手掛けた「隅田川染め江戸友禅」の着物を紹介
している台東区の「江戸友禅館」が、このたび、好みの江戸友禅を着て
記念写真を撮ることができるサービスを開始。
浅草寺の雷門のそばにある「江戸友禅館」は、呉服店の店主である
大橋光臣さんが2007年に店の一角に開いた施設で、井浦深泉さんの
作品約500点(全て非売品)を所蔵。そんな中、日本文化の奥深さに
触れようと、近年は江戸友禅館を訪れる外国人観光客が増加。
「着てみたい」との声に応え、門外不出の貴重な着物を着ることが
できるようにしたそうです。
現在、利用客の割合としては、外国からの方が6割、日本の方が4割。
日本人・外国人問わず、ダントツの人気となっているのが、先ほど
ご紹介した「心の絆」なのだとか。
江戸友禅の着用は完全予約制。料金は30分で3000円(江戸友禅のハンカチ、
手拭いのお土産付き)。火曜・金曜の午前9時から夕方5時までが原則ですが、
曜日は応相談とのこと。写真は、自身のスマートフォンなどで撮影します。
江戸友禅館では男物・女物の着物の柄を解説したリストを作成、
所蔵する全ての作品の中から着用する一着を選ぶことができます。
申し込み・問い合わせは、江戸友禅館まで。
なお、詳しくは、江戸友禅館のホームページをご覧ください。