『一石三鳥!? 「防災観光ふろしき」を開発!』
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2018年7月24日(火) デイリー「ホッと」トピックス
『一石三鳥!? 「防災観光ふろしき」を開発!』
関東大震災や東京大空襲による被災が、比較的少なかった墨田区北部地域。
そのため、今でも昔ながらの木造住宅が密集しており、
東京23区の中でも「燃えやすく、壊れやすいエリア」と
位置づけられています。
そんな中、地域の防災意識向上に役立てたいと、
地元のNPO法人や学生ボランティアグループなどが協力して、
「防災観光ふろしき」という商品を開発したそうです。
開発したのは芝浦工業大学の学生団体で作る「すみだの巣づくりプロジェクト」
と、NPO法人「燃えない壊れないまち・すみだ支援隊」。
区の配布する防災マップを住民が目にする機会が少ないのではと感じ、
突然の災害に備えて、普段から持ち歩ける風呂敷に着目したといいます。
水をはじく撥水性で色のベースが青色の風呂敷と、燃え広がりにくい防炎性で
色のベースが赤色の風呂敷の二種類があり、どちらも大きさは縦・横70センチ。
ちなみに、撥水性の風呂敷に関しては、いざという時に端を結ぶことで小さな
バケツ替わりにもなるのだとか。
風呂敷を広げると、防災関連では、指定避難所、給水ステーションなどの場所を
示しているほか、大雨で荒川が氾濫した際の浸水の深さを4段階で表示。
また観光面では、隅田川花火大会の2カ所の打ち上げ場所や桜の名所、
さらには、墨田区の「産業」や「文化」に関連する製品・道具・文献・資料
といったコレクションを工場、作業場、民家などの一部を利用して展示している
「すみだ小さな博物館」の場所などが記載されています。
また、墨田区にゆかりのある浮世絵師、葛飾北斎が庶民の暮らしなどを描いた
「北斎漫画」がモチーフのイラストをあしらい、親しみやすい仕上がりに。
普段は風呂敷として使え、広げると墨田区北部地域のハザードマップになり、
しかも地元の観光名所などもわかるという、まさに"一石三鳥"の商品。
当面は、小学生向けの特別授業や事業者向けの防災講座などで、
教材として「防災観光ふろしき」を活用していくほか、
今後は販売することも計画しているそうです。
詳しくは「防災観光ふろしき」で検索してみてください。